川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

3月26日/ 今日は何の日

2012-03-26 00:15:00 | 忌日

(1962年)室生犀星死去

石川県金沢市出身の詩人・小説家。
小説は『杏っ子』『或る少女の死まで』ぐらいしか知らないが、『抒情小曲集』収録の「小景異情(その二)」という詩が、犀星の名を僕にとって永遠ならしめる。
この作品に込めた彼の思いに、深く共感する。



 ふるさとは遠きにありて思ふもの

 そして悲しくうたふもの

 よしや

 うらぶれて異土の乞食となるとても

 帰るところにあるまじや

 ひとり都のゆふぐれに

 ふるさとおもひ涙ぐむ

 そのこころもて

 遠きみやこにかへらばや

 遠きみやこにかへらばや




(1973年)ジョージ・シスラー死去

2004年にイチローが更新するまで、1920年に達成したシーズン257安打はメジャー記録だった。
イチローが破ることで、再び彼は脚光を浴びることとなる。
それまで、そういう選手がいたことすら僕は知らなかったが、自分に限らず、本場アメリカでも殆んど忘れられた存在だったらしい。
イチローの凄さを改めて認識する機会にもなった。


3月25日/ 今日は何の日

2012-03-25 00:15:00 | 忌日

(2003年)古尾谷雅人自殺

彼がこういうかたちで亡くなった時はショックだったなぁ。
特にファンって訳じゃなかったけど、存在感のあるいい役者さんだったし、死の影なんて微塵も感じなかった。
まだ40代半ばという若さでの早過ぎる死、それも自死。
年齢を重ねるごとに渋味を増し、個性派俳優として末長く活躍していくものと思ってたのに……。

古尾谷は松田優作のファン、いや、ファンという表現は適切ではない、優作の「信奉者」の一人だった。
人気ドラマ『探偵物語』の最終回で、彼は優作との共演を果たしている。
彼が出演した回は、それまでのコメディータッチな様相とは異なる、徹底してシリアスに演出された放送回で、優作の鬼気迫る演技もさることながら、古尾谷演じる脅えた青年も印象的な役柄だった。
憧れの人と同じ舞台に立てたあの日は、彼にとって生涯忘れられない撮影になっただろうと想像する。


3月24日/ 今日は何の日

2012-03-24 19:30:00 | 誕生日

(1968年)斉藤一美誕生日

2003年10月のこと。

昔からラジオと言えば専らFMで、AMを好んで聴くことは余りないが、その日聴いてたFMの番組がつまらなくて、他局にかえようとした際、何を思ったか、普段なら選択肢にないAMに切り替えた(何故その日に限ってそうしたか、我ながら理解不能)。
そして、そこでたまたま出会った番組に、僕は釘付けになった。

「アイドル」菊池桃子をやたら熱く語る一人の男。

デビュー当時僕も桃ちゃんのファンだったから、気持ちは分かる。
しかし、80年代ならともかく、2003年の時点で、女優でもママタレントでもなく、アイドルとしての桃ちゃんにそこまで熱くなれる人に、僕は出会ったことがない!

それは文化放送『爆発NIGHT!』という番組で、喋っていたのは同局のアナウンサー・斉藤一美さんだった。
その日はアイドルをテーマに進行していて、自らのアイドル・ファン歴を語っているタイミングに、僕は偶然ダイヤルを合わせたというわけ。
ちょっとでもタイミングがずれていたら、斉藤アナに興味を持つことはなかったかも知れず、この個性的なアナウンサーに巡り会わせてくれた桃ちゃんに感謝。
ナイター実況を筆頭に、スポーツ中継を担当することの多い斉藤アナの番組は、趣味嗜好上なかなか聴く機会はないが、あの時の『爆ナイ』のようなワイドプログラムをまた始められたら、是非耳を傾け、笑い転げたいと思っている。

ところで、斉藤アナはキャンディーズの中ではミキちゃんがタイプで、奥さんはどことなくミキちゃんに似てると言ってたが、桃ちゃんが好きならそこはミキちゃんでなくスーちゃんではないかと思うのは、スーちゃん派である僕だけか?


3月23日/ 今日は何の日

2012-03-23 00:15:00 | 忌日

(1999年)高橋和枝死去

高橋和枝ときいてもピンと来ないかも知れないが、アニメ『サザエさん』の「(先代)カツオ」役といえばあの声の人か、と思い出す方も多いのでは。
90年代に入ってからは全然観てないので、僕の中では「カツオ」イコール高橋和枝のまま時間が止まっている。
確かスポーツ新聞をはじめとする当時の報道では、「声優の高橋和枝死去」ではなく「カツオが死んだ」と表現されることが多かったように記憶する。

ちょっと調べたところ、現在は冨永み~なが担当してるそうで、また、カツオ以外にも交代した声優陣がいてびっくり。
特に悪評は聞かないので、『サザエさん』の場合は上手く世代交代が出来てるのだろう。


3月22日/ 今日は何の日

2012-03-22 19:15:00 | 誕生日

(1937年)村川透誕生日

映画監督。
村川監督と聞くと、多くの人がそうかも知れないが、必ず松田優作がワンセットになって浮かぶ(自分も優作ファンなもので……)。
『最も危険な遊戯』『殺人遊戯』(1978年)、『蘇える金狼』『処刑遊戯』(1979年)、『野獣死すべし』(1980年)といった優作の代表的作品でメガホンをとったのが村川氏。
コミカルな演技が支持を集めたテレビドラマ『探偵物語』でも監督を務めている。
優作の魅力を最大限に引き出した彼の手腕は高く評価されるべき。

松田優作以外で印象的なのは、舘ひろし・柴田恭兵W主演で人気を博した『あぶない刑事』。
あのドラマの場合は長谷部安春監督と共に思い出される。