めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

TAP-『森の奥』

2009-02-04 11:11:49 | brain&heart
イーガン。この作品には激しく同意と反発を感じてしまった。
何度かわたしが言及している前野の受動意識仮説。
ここへの考えを導かれている気がする。

設定はおなじみのもの。ナノマシン、結線の繋ぎ変え。
同時に不条理?な死へのカウントダウン。
この舞台そうちはこんなもの。
しかし、たちあわられるものは違う。
人は個体として自我を持つのか?
魂とかそういうものではない。ほんの数秒同じ考えを持つことは
ありえるかもしれない。そしてそこには自我や自意識を越えて
個体も越えて”わたし”がるという。手品のようでもあるが、
『順列都市』のあれれれれ?というのと同じような匂いがする。

しかし、この考えにわたしは賛同してしまう。
自我というもの。個体と言うもの、”わたし”というもの。
これらはわたしにとってはたぶん無いもの。
スピリチュアルな考えを持つ人たちには大きく反駁がある
だろうけれど、それらをも越えてわたしが感じること。
魂は無い。矛盾する考えだけれどわたしにだけ無いと思う。
魂の存在は信じているのだけれども。
そして受動意識仮説。クオリアも無ければ、哲学的ゾンビも
ロボットも同等と考え、人も個体としての自我を考える
必要が無いという。
同じようにミームマシーンとしてある人というもの。
ミーム駆動を眺めているだけの人というもの。

イーガンが描いた自我とは違うと思うけれど、このあたりを
強く意識してしまう。
そして、わたしというものはもしかしたら、時間や空間を越えて
だれかの脳の中に再生されるのかも?しかもそれは確率論的で
統合体ですらなく・・・。まるで量子的にしか存在しない。
というわたしも実はだれかの一部で。。。
入れ子構造になってしまう。

それでもわたしは、人には魂があるとおもっている。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちかる)
2009-02-10 22:23:19
こんにちは。
「TAP」一度延長した期限もきて図書館に返してしまったのですが
また借りたくなりました。
返信する
こんにちは (めるつばう)
2009-02-13 10:56:11
ご来訪いただけるとは思ってもみなかったです。
イーガンはどれも面白いですが、個人的には
チャンがいっとうすきです。
返信する

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