めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

カンパニー マリー・シュイナール

2009-02-09 10:29:54 | art
「カンパニー マリー・シュイナール」のお誘いを頂いて
観てきた。「オルフェウスとエウリディケ」
このテーマはアートにはとてもインパクトのあるものなのだろう。

ある意味では芸術至上主義というか芸術根源主義というか。
お話としては黄泉比良坂と重なる。これって民族を超えた
メタ意識なのかな。

奇抜と言えば奇抜だけれど予想の範囲内でもある。舞台から降りて
客席を乗りこんでくるダンサー。全員がインカムをつけていて
声を発するのはなんだか納得できなかった。
男性ダンサーがペニスをつけてハイヒールを履いて出てくるのだけれ
ど、これはモリニエを思ってしまう。ヒールにペニスをつければいい
のに、などと。

コンテンポラリの行く先はどこなんだろう。肉体を使ったパフォーミング
というプロトコルを使った伝達形式。やはり、クオリティが必要だと思う。
残念ながらシュイナールには雑さを感じてしまった。まだまだ突き詰め
られるのではないだろうか。

腕をだらりと垂らして、顎をがっくんとあけて猫背で踊る姿は面白かった。
先祖がえりみたい。口から何かを吐き出そうとする場面が多々あり、
そこの表現も面白い。なんだかわかる気がする。
子供のころ自家中毒で苦しんだとこを思い出してしまった。
所々に”いいな”という部分もあるのに・・・。
全体の質が均一でないのかもしれない。


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