ルドン

bunkamuraにきていたルドンを観た。ノアール。
蜘蛛、目玉の気球。黒の中に現れる黒。
形をしっかりとなさないなにか。
キマイラたち。
ユーモラスと書かれているが、目玉の気球には
あの無意識下からくる何かを感じさせる。
イドの怪物というイメージとは違うのだけれど
御しがたいあのなにか。
おそらく自分自身の洞穴を見つめることが怖いのだろう。

デ・ゼッサント。この名前を観て気が付かないわけにはいかない。
「さかしま」
なによりおどろいたのが、ユイスマンスと親交があったということだ。
ユイスマンスとルドン。思いがけない組み合わせであった。

しかし、ルドンってデッサン下手なんじゃ？？
と思ってしまったが、それも手法のひとつなんだろうか。