散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

60代のことばたち「ポケット図鑑 日本の鉱物」

2022年02月13日 | ★集メタ坊屋敷ごみ

[財]益富地学会館 監修・藤原 卓 解説/成美堂出版・62ページ目
黄銅鉱 おうどうこう
硫化鉱物 正方晶系 CuFeS₂
硬度:3 1/2 ~ 4 比重:4.28 色:真ちゅう黄色
●黄銅鉱は、色などが似ているために黄鉄鉱とよくまちがわれるが、黄銅鉱は色が黄鉄鉱より黄色みが強いこと、断口が貝殻状であること、酸化面が虹色になることなどで区別できるが、この2種が緻密に混ざっていることもあるので注意を要する。
黄銅鉱は黄鉄鉱に較べ、結晶として産することが少ないが、小坂鉱山のこの結晶は、「耳付き双晶」といわれる特殊なもので、秋田地方の鉱山から産する独特の結晶である。

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本のまえがき「はじめに」の一部には、
鉱物標本を観察するときには、地球の一部を手にしているという意識を持ち、小さな石の中にこめられた自然の神秘を探り出したいものである。
と記述されています。
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崖や河原で鉱物を見つけられるのかというと、どうもトンカチで割らなければ何が出てくるかわからないようです。化石とか鉱物とかを探そうとすると、よく出るところは天然記念物になっていたりして、無闇にトンカチを振り回せません。
さて、この黄銅鉱の見本を算出した「小坂鉱山(ここをクリック!)」は、全盛期のころの建物が残っています。
鉱山労働者の慰安のために建てたといわれる「康楽館」では、いまでも常設の大衆演劇が興行されています。
鉱山の多い東北地方には、それに相当する特徴のある温泉地が点在しています。
例えば、秋田県田沢湖町玉川温泉(ここをクリック!)
日本の鉱物66ページには、玉川温泉の温泉沈殿物として北投石(含鉛重晶石)の記述があり、正式な鉱物名ではなく、鉛を多く含む重晶石につけられた名前で、台湾の北投温泉で発見された弱い放射能がある石のこと。
コロナ疲れの心と体を癒しに温泉へ行ったついでに、康楽館へぜひ立ち寄ってみてください。楽しくて面白いです。

>>>「100ページ目のことばたち」由来


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