ゴトウヒラタの戯言

RICOH CX6で撮影。十字架の島、上五島の蟲。

ネットカブレには気をつけろ!

2005年09月29日 22時22分58秒 | Weblog+植物

 クワガタ飼育を続けていると、趣味が同じということで老若男女問わず友人が増える。

 中にはブームに乗っただけのにわかファン、幼虫が一頭も取れない、高価な菌糸ビンや小型温室を使っても70mmオーバーのオオクワを育てられない、アルキデスの長歯型が一頭も羽化しないから等と言って匙を投げてしまった方もおられるが。

 そんなクワガタ仲間の中に物凄い情報通がいた。

「どこからそんな情報仕入れてくるんだい?」
と訊くと、インターネットだと言う。

 「幼虫の成長に合わせて菌糸ビンのオガの挽き方変えたほうが良いんだって。」
「新しい菌糸ビンメーカー見つけたから買っちゃった。」
「菌糸ビン1本で育てる方法が有るんだって。」
「菌床採卵法ってのが流行ってんだって。」
等と何だか訳の分からない事を言ってくるから、パソコンなど持っていなかった我々から

「天然の幼虫はオガクズの中にはいねーだろ。」
「途中でメーカー変えちゃ縮んじまうぞ。」
「一本で済むやつなんてしょっちゅうだ。」
「オオクワに必要ねーよ。」
と一蹴されていた。

 しかし、たった一度だけ納得させられたことがあった。

 元々天然のヒラタケは針葉樹に生え易い。それを人工的に広葉樹に殖菌しているから、固詰すると通気性が悪く炭酸ガスがビンの底に溜まり易くなるから幼虫に多大な損傷を与え易くなると言うのだ。

 「なるほど!良い勉強になった。」と納得してしまった。

 早速その年のシーズンに、柔詰とまでは行かないが少し緩めに菌糸ビンを仕込んだ。

  ・・・・・・  トンでもないガセだった。

 日が経つにつれビンと菌床の間に隙間が出来、そこから茸が生え放題。菌糸ビンの劣化は早まり、腐りかけた茸を狙ったダニで溢れかえるビンも出る始末。ダニのせいで数頭ダメにした。
 また、例年なら♂1~3本、♀1~2本で済む物を、♂3~5本、♀でさえ2~4本使用した。  余分に掛かった経費を弁償してもらいたかった。

 そんなネットカブレの彼も、今ではクワガタ飼育は辞めてしまっている。


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