お役目を果たした後、隠居生活をさせていた。
何度も酢酸エチルの毒ビンに放り込もうとしたが、その度にうちの倅どもに泣かれてしまい、いよいよこんな姿に・・・。
これじゃ標本にするのは無理だ。
幾ら地元のクワガタとはいえ、自然界には存在しないこんな大物を放つ訳にはいかない。
万が一採集者に捕らえられ、天然ギネス扱いされちゃかなわない。
絞めた後に正確な体長を測りたかったのだが、こんなフニャフニャじゃ無理だ。
クワガタの体長をノギスで測る時は、クワガタの牙(大顎)を開いた状態(ダイオウを除く)、前胸と翅の隙間を詰めて測るのが正式だが、元気に生きてる時に正確に計測するのは絶対無理。
ノギスが77.9mmを指しても77mmとか77mmUP等と最低保証値で表記している。
倅達が居ない時に他の隠居達を絞めてあげたいのだが、なかなかチャンスがない。