大正4年(1915)、旧大曽天主堂を買受け移築。大正7年(1918)3月9日献堂式。
僕が物心ついた昭和40年代の土井ノ浦教会は、塔の部分が増築されただけで旧大曽天主堂時代の姿がそのまま残っていた。
僕が東京の会社を脱サラし故郷の旧上五島町に戻ってきたのは10数年前だが、帰って間もなく嫁と知り合いドライブ、デートがてら若松大橋を渡りここを訪れた時には、コンクリートかモルタルで塗固められた哀れな姿に変貌していた。
それから数年後、土井ノ浦教会は改築したとか、建替えられてしまったとの噂を聞いていたから、てっきり鉄筋コンクリート製の味気無い教会になってしまっているものと思っていた。
つまんない教会だったら有福教会の方から先に撮影に行こうと思っていたのだが・・・・・・。
土井ノ浦(どいのうら)教会
アレッ! 鉄筋コンクリートじゃない。当然Uターン。
木造か?
外壁は新建材のようだ。
正面だけは鉄筋コンクリートのようだ。
随分厚みの薄いコンクリートだと思われるだろうが、僕が記憶している昭和40年代の土井ノ浦教会もこのくらいだった。これはオリジナルに敬意を表したものだと思われる。
裏側は、昔の面影が窓の奥に偲ばれる。
玄関。
ウワーッ! これはまさしく旧大曽天主堂そのまま・・・。
ただ、祭壇が貧相になってしまっているのが残念。
明治12年(1879)の傑作を見事に再現している。
ステンドグラスの窓は、何と木枠だった。
教会から見下ろす景色は変わってしまった。
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