【週刊ゲーム市場分析】「デモンゲイズ」等が好発進、オリジナルタイトルではPSP以上の強さを見せるVITA

2013年02月05日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第80回。また遅くなってすみませぬ。
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→今回のファミ通TOP30
※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
※年間販売本数データ等はGEIMIN.NET様よりお借りし、独自集計。
※アニメディスクの販売枚数はアニメDVD・BD売り上げまとめwiki様よりお借りしています。
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■VITAオリジナルタイトルの「デモンゲイズ」と「限界凸騎 モンスターモンピース」が好発進

年明けでまだまだ新作が少なく、3DS「とびだせ どうぶつの森」が首位に返り咲いているが、今回はVITAの新作2タイトルに注目してみた。「デモンゲイズ」と「限界凸騎 モンスターモンピース」はオリジナルタイトルながら、ともに初週2.5万本を販売する好発進となった。両タイトルとも発売直後から品薄となっており、初週消化率は95%前後と報じられている。

「デモンゲイズ」はパッケージ版とダウンロード版の販売が合計5万本に達したことも告知されており、ダウンロード版のシェアが非常に大きそうだ。「限界凸騎 モンスターモンピース」もダウンロード版の販売本数が5,000本に達したことが早々に告知されており、両タイトルとも“見た目”以上の販売実績となっているようだ。

ここでVITAのオリジナルタイトルの初週本数ランキングを掲載してみる。もちろん、パッケージ版のみの本数のランキングとなる。



「デモンゲイズ」と「限界凸騎 モンスターモンピース」は3位と4位にランクイン。比較のために3DSのランキングも再掲載してみた。



3DSは昨年10月以降に「ブレイブリーデフォルト」と「ファンタジーライフ」が初週10万本以上を販売、既存のシリーズだけではなくオリジナルタイトルも初週から大きく動くケースが出てきた。これはハードの普及台数が伸び、年明けには累計1000万台を突破した点が大きい。

それに対してVITAはようやく累計100万台を突破したところ。3DSとVITAはハード普及台数に10倍近い開きがあることを考えると、今回の2タイトルをはじめとするVITAのオリジナルタイトルは健闘しているといってよさそうだ。


■オリジナルタイトルではPSP以上の強さを見せるVITA

VITAは今回の集計週で発売から59週となるが、ここでPSP本体発売から59週目までに発売されたオリジナルタイトルの初週販売本数ランキングを掲載してみた。


※5位タイトルを「プリンセスクラウン」から「Twelve(トゥエルブ)~戦国封神伝~」に差し替えました。

見ての通り貧弱なランキングであり、今回の「デモンゲイズ」や「限界凸騎 モンスターモンピース」以上の動きを見せたタイトルはひとつもない。VITAの普及台数はPSPの4割程度(発売から59週目同士の比較)なことを考えると、PSPとの比較でもVITAのオリジナルタイトルは光る。

今回の2タイトルは好調といっても、ダウンロード版の本数をプラスしてもそれほど大きな動きとは言えないが、シリーズの続編でなくても積極的にソフトを購入するユーザーが比較的多い市場であることは確かだろう。今回のような動きをみたメーカーがオリジナルタイトルの投入を増やし、それによって新たなユーザーが増えれば、停滞しつつあるVITA市場にも少しずつ光明が見えてくるのではないだろうか。


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