ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第76回。
毎週のゲームソフトの販売本数を予想し、ポイントを競う
YSO3の参加型企画【
Y1】もよそしく!
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今回のファミ通TOP30(ファミ通.com掲載データをYSO3のメインBBSにコピペ)
※前作データ等はすべて
ゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
※年間販売本数データ等は
GEIMIN.NET様よりお借りし、独自集計。
※アニメディスクの販売枚数は
アニメDVD・BD売り上げまとめwiki様よりお借りしています。
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■3DS「イナズマイレブンGO2」は前作を上回るスタート
今回の首位は3DS「イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ/ライメイ」(17.1万本)。前作「イナズマイレブンGO」(初週14.3万本)を上回るスタートを切った。ここでいつものようにシリーズの販売実績を掲載。
「イナズマイレブン」シリーズは全盛期のようなミリオンセールスは難しくなりつつあるものの、ハードが移行した後も、本編は初作並みの累計40万本以上をキープ。今作もその水準を目指す推移になりそうだ。
■3DSが累計900万台突破、いずれやってくる「3DS LL」ユーザーがメインの時代
3DS本体は「とびだせ どうぶつの森」の牽引効果もあり、今回の集計期間で33.3万台を販売、累計販売台数は900万台を突破した。ここでまたDSとの販売推移を比較してみる。
まだDSとは開きがあるが、104週(丸2年)終了時点でDSの85%前後の販売台数となっていそうだ。DSは累計で約3300万台を販売したが、極めて単純に計算すると、3DSはDSやゲームボーイ(カラー含む)に次ぐ累計2500万台以上まで販売を伸ばせることになる。
ここで注目したい点は、3DSは「3DS LL」本体発売以降、LLがノーマル版の販売台数を大きく上回っていること。すでにLL発売から5か月近くが経過しているが、今でも毎週、LLはノーマル版の2倍程度を販売していることがメディアクリエイト集計などから分かる。
DSも「DSi LL」が発売されていたが、ハード後期の発売だったこともあり、DS市場全体におけるシェアは低いものだった。以下はDSの画面サイズ別販売シェア(概数)。
初期型DSとDS Liteの3.0インチが約75%を占めており、LLの4.2インチは8%前後に過ぎなかった。次に現在の3DSの画面サイズ別販売シェア(概数)をみてみる。
LLの4.88インチがすでに20%前後に達しており、すでにDSとは状況が異なりつつある。
今後LLの毎週の販売シェアが減少したり、新たな画面サイズの本体が発売される可能性もあるが、仮に現在の販売シェアが続いた場合はどうなっていくだろうか。シミュレートしてみると以下のようになった。
3DSは単純計算で累計2500万台以上まで販売を伸ばせると書いたが、その累計2500万台時点ではノーマル版とLLのシェアはほぼ同じになる計算となった。そしてそれ以上に販売を伸ばすと、LLのシェアが逆転する可能性がありそうだ。買い替え需要を考えると、その「逆転」はもっと早い段階で起こるかもしれない。
DSではマイノリティーだったLLサイズユーザーが、3DSではいずれメインユーザーになるかもしれない。それによりゲームの作りが大きく変化するかどうかは分からないが、今後3DSにソフトを供給するメーカーは意識しておいた方がいいのかもしれない。
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