ベリーベリーdiary ~60代の可愛い暮らし~

素朴で可愛いものや自然 小旅行が大好き。
60代の心ときめく可愛い暮らしを目指します。

親子2代の親王飾りその5 ~女雛の髪飾りと扇について~

2023-03-01 16:37:39 | 季節の行事

 みなさんこんばんは 木の実ちゃんです。

今回は 女雛の髪飾りや扇について調べたことを

お伝えしようと思います。

 

 まず髪型から。

おすべらかしといって 大きく髪をハート型に 張り出して結います。

その髪を 金色の絵元結(えもとゆい)で結び 

白の元結(もとゆい)でまた結びます。 

その先の髪は 長髢(ながかもじ)といって

付け毛を付けていたみたいです。

額には 平額(ひらびたい)という金属の飾りを付けます。

金属の飾りの下には 小さな櫛(くし)を飾ります。

お孫のいちごちゃんの女雛は木製の櫛 

娘のみかんちゃんの女雛は金属の櫛を 付けていますね。

わお~っ 知らんかった!

こんなところに 櫛をかざってるなんて! 初めて知りました!

 

 最後に 扇(おうぎ)を見てみましょう。

この扇は 衵扇(あこめおうぎ)といって

檜板(ひのきいた)をうすく削り胡粉(ごふん)を塗り

上におめでたい模様を描いたものです。

松や梅 鶴などが描かれていますね。

どちらの扇にも 右下に亀が描かれているのを発見した時は

感動してしまいました。

亀も長寿を表す おめでたいものです。

どちらも扇も ほぼ伝統に忠実に 心を込めて作ってあることがわかります。

扇の両端には 6色の美しい糸が付けられています。

 

 5回にわたって お雛様の装束について

学んだことをお伝えしました。

我が家のお雛様を通じて 平安時代から延々と続く日本文化の伝統や

日本人の心を感じ その伝統を大切にして 

今も雛人形が作り続けられている素晴らしさを実感しました。

今までは 3月になると何気なく飾っていた雛飾りですが

いろんなことを知っていくうち お雛様に対して思いが深まりました。

お雛様をじっくり見たり 衣装などにそっと触れて いろいろ調べたことは

私にとって 驚きの連続でした。

いろいろな発見があり 雛人形の職人の方々のこまかい作業に感動しました。

お雛様について学んで とても充実した嬉しい時間を過ごすことが出来ました。

楽しかったです。 

この記事が お読みになっている皆様のお役に立てたでしょうか?

もしよかったら 装束について1~5の記事にしていますので

お目通しください。

最後まで読んでいただき ありがとうございました。

皆様も3月3日 素敵なひな祭りの時間を お過ごしくださいね。

       「日本服飾史 女性編」井筒雅風著 光村推古書院 を参考にさせていただきました。

 

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親子2代の親王雛飾りその4 ~女雛の装束について~

2023-02-25 11:17:32 | 季節の行事
 みなさんこんにちは 木の実ちゃんです。
 
今回は 女雛の装束(しょうぞく いしょうのこと)について
 
お伝えしたいと思います。
 
(前のお二人が娘のみかんちゃんのお雛様 後のお二人はお孫のいちごちゃんのお雛様です)
 
 
 女性の衣装は まず白い和装の下着を付け 
 
それから単衣(ひとえぎぬ)と呼ばれる下着を付け その上に袴をはきます。
 
長袴(ながはかま)といって 赤い緋色をしていました。
 
その上に 袿(うちき)を何枚も重ねて着ました。
 
袿とは 表と裏の色が違う衣のことです。
 
袿を何枚も重ねて着ることを 十二単(じゅうにひとえ)といいますが
 
実際に十二枚重ねて着たのではなく
 
平安後期には袿が5枚制限となって 五衣(いつつぎぬ)と呼ばれるようになりました。
 
 
お孫のいちごちゃんの女雛は 一番下に黄緑色の単衣(ひとえぎぬ)を着ています。
 
それから 藤色 薄いピンク ピンク 濃いピンクの
 
袿(うちき)を重ねて着ています(4枚の袿)
 
その上に綾織の豪華な衣を着ています(写真では 一番上の肌色の衣)
 
これを表着(うわぎ)といって 最高の衣です。
 
もう十分着こんでいるわけですが これで終わりではありません。
 
唐衣(からぎぬ)といって 今の服でいうならジャケットのようなものも 着ていました。
 
襟の部分が大きく長く 後ろの部分が短いです。
 
肩にすべらして ショールの様に羽織っていました。
 
(写真では 濃いピンクの大きな襟とオレンジ色の衣がそうです)
 
 
娘のみかんちゃんの女雛も 単衣(ひとえぎぬ)は黄緑色の衣。
 
 
それからうすピンクとオレンジ色のグラデーションの衣を5枚重ねて
 
べージュ色の表着(うわぎ)を着ています。
 
こちらのお雛様は 文字通り 5つの袿(うちき)=五衣(いつつぎぬ) を着用していますね。
 
その上に 朱色の長い襟を付けた紫色の唐衣(からぎぬ)を羽織っています。
 
 
ところで お腹の上で大きく結んだ紐は 何でしょう?
 
唐衣(からぎぬ)と同じ 地模様の紐ですが???
 
 
 さて 後ろから女雛を見てみましょう。
 
 
後ろから見ると オレンジ色の唐衣(からぎぬ)が
 
羽織ものだということがよくわかります。
 
腰に白いスカートのようなものを 付けていますね。
 
これは裳(も)といって 唐衣(からぎぬ)と並んで正式な衣装でした。
 
裳(も)は後ろが長く 引き摺っています。
 
腰のところで合わせる 大きなベルトのようなものは 大腰(おおごし)
 
前で結ぶ紐は 小腰(こごし)といいます。
 
小腰(こごし)は 唐衣と同じ布地で作られたようです。
 
みかんちゃんの女雛の お腹の上の大きな紐も 
 
小腰(こごし)であることが分かりました。
 
大腰(おおごし)から左右に出ているひもは 引腰(ひきごし)。
 
引腰(ひきごし)には 金糸や銀糸を使ってキラキラさせて
 
おしゃれを競い合ったそうです(まぶしい~ ✨ ✨)
 
 
いちごちゃんの女雛の裳(も)には 鳳凰(ほうおう)の模様がついてました。
 
鳳凰(ほうおう)は 皇后のしるしですね。
 
 
みかんちゃんの女雛の裳(も) 大腰(おおごし) 引腰(ひきごし)。
 
裳(も)の模様は 紫色の花です。何の花かしら??
 
 
この女雛の裳(も)や五衣(いつつぎぬ)は 大きく立体的に作られていて
 
後姿が立派で 迫力あります。
 
さすがバブル時代に作られた お雛様の名残をとどめていると思います。
 
 
 
 白い下着の上に 単衣(ひとえぎぬ)と長袴(ながばかま)を付け
 
それから五衣(いつつぎぬ)を重ね 表着(うわぎ)を着
 
唐衣(唐衣)を羽織り 後ろは裳(も)というスカート上の物を巻き付ける・・・
 
すごいですね! 
 
衣が重くて よろよろしそう~(😓 😥 😓) 着つけも大変だったでしょう。
 
でも豪華絢爛 超 超 素敵です!!(😍 😍 😍💕)
 
令和の即位の儀の 皇后雅子様の画像を見ると
 
単衣(ひとえぎぬ) 赤い長袴(ながばかま) 五衣(いつつぎぬ) 表着(うわぎ) 
 
白い唐衣(からぎぬ)に白い裳(も)を お召しになってました。
 
お雛様の装束と一緒です。
 
お雛様の装束= 平安時代の装束= 現代の皇室の行事の装束
 
三つがぴったり 合致しました。
 
ちなみに白い唐衣は 皇后陛下じゃないと 着用出来ないそうです。
 
お雛様の装束を調べることによって 平安時代の装束や日本の伝統 文化を学ぶことが出来ます。
 
 
 
 
 
 今日も いっぱいお勉強しました!!😁 🥰 😘
 
次回は 女雛の髪型 髪飾り 扇などについて学んだことを
 
お知らせします。
 
  「初めての王朝文化辞典」 川村裕子著 角川ソフィア文庫 を参考にさせていただきました。
 
 
 
 
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親子2代の親王雛飾りその3 番外編~市松人形とひな祭りのお菓子~

2023-02-24 16:12:25 | 季節の行事

 みなさんこんにちは 木の実ちゃんです。

女雛の装束(衣装)については 都合により後日お伝えしたいと思います。

今回は別のお人形のこと。

お雛様の他に もう一つ人形がありました。

忘れていました(ごめんなさい 許してください 💦 💦)

それは市松人形(いちまつにんぎょう)。

娘のみかんちゃんの親王飾りと共に 実家に買ってもらったものです。

この市松人形 普通の市松人形とは変わっていて

頭に大きなピンクのリボン 紫色の振袖で

「大正ロマン」ぽい雰囲気を漂わせています。

例によって 母親である木の実ちゃんの好みで 選ばせてもらいました。

お雛様と違って この市松さんは箪笥の上に飾りっぱなしなので

帯揚げや 帯の下の飾り紐がはげちゃってます(わ~ん 😥😥😥)

でも紫色のぼかしの振袖や 花の刺しゅうは まだまだきれいです。

この度 親子2代の親王飾りと共に 飾ることにしました。

この市松さんはふっくらとした幼女ですが

とっても気高く 愛らしい顔立ちをしておられます。

伏し目がちで 少し微笑んでいます。

一番下には赤い肌襦袢を身に着け 藤色の襦袢に 着物は豪華に2枚重ね。

伊達襟と 帯締めの模様はお揃いですね。

お袖と裾の 花の刺しゅうが豪華です。

帯も 金糸が入った あでやかなものです。

この人形もお雛様たちと一緒で とても細かく心を込めて

丁寧に作ってあるのがわかります。

お雛様にしろ 市松人形にしろ30数年たっても 

状態がよく 鑑賞に堪えうることは 本当に嬉しいことです。

買ってくれた実家に 感謝 感謝です!!

 

 ひな祭りのお菓子は 菱餅の箱に入った和菓子と ひなあられ。

お雛様の前にお供えします。

ひな祭りの日に また食べようと思います。

3月3日が すごく楽しみです!


 

 

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親子2代の親王雛飾り その2~お雛様についていろいろ調べてみました~

2023-02-22 18:59:33 | 季節の行事

 みなさんこんばんは 木の実ちゃんです。

お雛様を飾る位置について 調べてみました。

(娘のみかんちゃんの女雛 少し愁いを含んだ表情がとても美しいです)

 

 お雛様の衣装は 平安時代の宮中衣装がもとになっています。

平安時代以降の 天皇や公家の正装をお手本としています。

男雛女雛は 天皇陛下皇后陛下をモデルとして作られたもの。

日本は昔から左が優位で 

明治以前は国の儀式でも 天皇は向かって右 皇后は左に立っておられたそう。

しかし西洋の右優位の考えが入って来て

大正になってから 向かって左が天皇 向かって右が皇后になり

それは昭和 平成 令和と引き継がれているそうです。

お雛様でも 関西圏では日本古来の左優位で

向かって右が 男雛ですが 関東圏では向かって右が女雛だそう。

結論は どちらでもいいそうです。

関西圏の飾り方。

関東圏の飾り方。

今は関東圏の飾り方が 主流みたいです。

お店で売っている雛飾りは すべてこの飾り方でした。

今の皇室もこの位置ですね。

令和の即位礼正殿の儀でも

天皇陛下 皇后陛下の位置は この通りでした。 

 

 お雛様の衣装についても 調べてみました。

まず 男雛から。

頭に乗っている冠は 立纓冠(りゅうえいかん)

黒くまっすぐ立っているのが 纓(えい)。

立纓冠(りゅうえいかん)とは 纓(えい)が真っすぐ立っている冠のこと。

臣下の冠は この纓(えい)が垂れ下がっています。

天皇しか着用が許されない冠です。

 同じく 天皇しか着用を許されない装束(しょうぞく)があります。

黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)。

黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)とは 

天皇が重要な儀式で身に着ける装束の上着のこと。

黄櫨染(こうろぜん)とは赤みがかかった茶色のことで

太陽が一番高く上った時の色を表しています。

桐の模様などが 織りだされています。

即位礼正殿の儀で 今上陛下が着用されていました。

 男性の装束 まず和装の下着の上下を付け 下半身は袴をつけます。

上半身は 下着の上に下襲(したかさね)といって 上半身の正面が短く

背中から後ろが極端に長くなっているものを着ます。

ワイシャツの後ろ側が極端に長くなった感じ。

その結果どうなるか?

後に長く引きずる部分が出来ます。この部分を裾(きょ)といいます。

長く目立つ裾に美しい模様をつけて おしゃれを競っていたらしいです。

どちらも白く長い部分が 裾です。

左の男雛の裾 すごく長いですね~。

長すぎて 石帯(せきたい)と呼ばれるベルトの上に

折りあげてあります。

この裾をよく見ると 白い生地に丸い花模様が織り出されていました。

発見です。それがどちらの裾も 白に同じ感じの地模様なんです。

何か 約束事があるんでしょうか?

 さて この下襲の上に半臂(はんぴ 丈の短いベストのようなもの)を着て

袍(ほう)と呼ばれる大きな上着を着ます。

最後に 石帯と呼ばれるベルトのような帯を付けて 着ているものをまとめました。

この帯には玉や石がつけてあります。

左の装束の石帯にも 白い石のようなものが付けられています。

右の男雛の石帯は

裾をめくってみると 緑色の石が付けてありました。

よく見ると なにか四角い 印籠のようなものまで付けてあります びっくり!

初めて発見しました。 どんな意味があるんでしょう?

 手には 笏(しゃく)を持っています。

板のようなものですね。

右手に持って 威儀を正すためのものです。

 

 なんか いっぱいお勉強した気分です。

 

    男雛女雛の位置 立纓冠(りゅうえいかん) 黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)

    下襲(したかさね) 裾(きょ) 半臂(はんぴ) 袍(ほう) 石帯(せきたい) 笏(しゃく)

 

お雛様の知識が増えましたね。  

女雛について調べたことは 次回でお伝えしようと思います。

長文読んでいただき ありがとうございました。

 

 

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親子2代の親王雛飾り その1

2023-02-20 19:48:25 | 季節の行事

 みなさんこんばんは 木の実ちゃんです。

お孫のいちごちゃんの雛飾りを出しました。

扇を持つと お雛様ますます美しく あでやかな感じになりました。

お内裏様も登場です。

おーっ 凛々しいです。

清らかで 凛としていて かっこいい!

男性でも 美しくお化粧されてるんですね。

少し開いた小さなお口が 何ともいえず上品です。

よく見ると お雛様の眉とお内裏様の眉の 描き方が違います。

お雛様の眉は優美に弓形 お内裏様は真っすぐで凛々しいです。

こんなところも細かく 描き分けられているんですね。

いちごちゃんの母親の みかんちゃん(木の実ちゃんの娘 ミカン大好きっこ)の雛飾りも出しました。

かなり大きな箱に入っています。

お雛様。

お内裏様。

平成初期に作られたお雛様です。

少し古びていますが

このお雛様はお雛様で 高雅で優美で とっても素敵です!

このお雛様を買ってもらったのは まだバブルの名残の時代。

木の実ちゃんの実家に買ってもらいました。

段飾りのお雛様も検討したんですが 

みかんちゃんの母親である木の実ちゃんが とても段飾りを飾る覚悟がなく💦

飾りやすい親王飾りを買ってもらったんです(誰のお雛様やねん!)

けっこう大きな親王飾りで 迫力あります。

紫の衣装を選んだのも 木の実ちゃん。

その当時 紫色が好きだったんです(再び 誰のお雛様やねん!!)

結局娘とお孫のお雛様を 自分の好みで選び

思惑通り(というか💦) 親子2代のお雛様を管理させていただいてます・・・

私のお雛様もあったんですが さすがに傷んでしまって

処分しました・・・ あったら親子3代で飾ることが出来たのに(残念です 😣😢😣)

 

 ここで 大きな疑問が・・・

飾るときに お雛様とお内裏様の位置が いまいちわからない~。

お内裏様が向かって左だった? お雛様は右?

毎年悩んでしまいます。

木の実ちゃん 今回位置を間違えて飾ってしまったかも・・・

調べて 次回またお知らせしますね(お雛様の位置には きっと意味があるんでしょうね)

 

 我が家の紅梅 満開に向かっています!

 

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