定年オヤジの備忘録

趣味や興味あることを適当に備忘録として残すブログ

定年になったので、ブログタイトルも変更しました。

寺澤芳男 英語オンチが国を亡ぼす

2010-06-06 09:59:02 | 勉強法
先日、会社の会議の時に取締役が、今後は英語くらい話せないと会社に残れないとかなりプレッシャーをかけてきた(笑)
そんな時に、古本屋でちょうどこの本を見付けたので買って読んだ。
確かに英語ができない自分は、勉強が必要かなと思ってしまった。
でも、するかどうかは別である(笑)



・英語は世界語になる
 ヨーロッパでもアジアでも、エリートはみな英語を話せるようになってしまっている。
 ベトナムのエリートはこれまではフランス語やロシア語を勉強していたが、今は英語を勉強している。なぜなら、ベトナムのエリートは、英語は世界語だ、世界語である英語ができないと、世界から取り残されてしまうという認識をしっかり持っている。

・言語が変わると人格も変わる
 著者も英語でしゃべる時と、日本語でしゃべる時とでは、話し方やしゃべる内容が変わる。日本語で受け答えをしている時には、頭の中は日本語的思考方法になっている。英語の時は、英語的思考法である。考える言葉が違うと、人格まで変わる。

・読むのも書くのも下手
 日本人は英語を話すのももちろん下手であるが、読む、書くという点でも上手とはいえない。
 明治の頃は、一握りの知識人たちは英語のテキストしか読むものがなかった。彼らは発音は決してよくはなかったが、読む力という点では今の日本人よりも上だったのではないか。

・英会話信仰の間違い
 どうも日本人は、きれいな発音で英語がペラペラと話せることに、非常にあこがれを抱いているように見える。これは英語に対するコンプレックスの産物なのかもしれない。
 英会話というのは決して特殊なジャンルではない。読んだり書いたりする英語をそのまま音にすれば会話になるのだから、書く英語を習った方が早い。
 日本人はきれいな発音に固執しすぎるが、英語といっても世界にはさまざまな英語がある。中には日本人が聞いたらまったく分からないようなひどい発音の英語もある。だがそれでも立派に通じる。要は、話している内容に中身があるか、伝えようという意志があるか、が大事なのだ。

・エデュケイテッドイングリッシュの最高の姿
 小さい頃海外に住んだ経験がなく、日本で生まれて日本で小学校、中学校、高校、大学と進んだ典型的な日本人が、英語を一生懸命勉強して、到達できる最高のレベルはどのようなものか?
読む力→「ニューヨークタイムズ」や「ウォールストリートジャーナル」といった英字紙を、ああなるほどと言いながら、英語だということをあまり意識せずに読めるレベル。わからない単語は一ページ当たり、4~5個程度という読み飛ばししても意味が通る範囲で文章がつかめるレベルに達することはできる。
書く力→たいていの文章ならほとんど書けるレベル。
聞く力→アナウンサーが標準語でしゃべった英語は、ジャンルを問わずだいたい聞き取れる。

・著者の英語勉強法① 英字新聞を読む
 読む、書くを中心とした勉強法である。
 英字新聞を読みこむ。毎日英字新聞を端から端まで読むというのは長続きしない。そんな時間も気力もない。そこで発想したのが、ある日の新聞を全部読める外国人がいたとしたら、その人はたぶん翌日も翌々日も読めるのではないか?つまり、一日分の「ジャパンタイムズ」を隅から隅まで全部読むことができれば、その翌日も読めるはずである。
 そこで、同じ日付の「ジャパンタイムズ」を2部買ってきて、スクラップブックの左側ページにマンガであろうが広告であろうがありとあらゆるものを貼った。そして、するラップブックの右側にそれを訳して書き入れた。更に小さな単語帳を作って、受験勉強の時のように、分からない単語を一つ一つ書き、それを覚えていった。

・著者の英語勉強法② 単語暗記法
 当時、「アメリカの市民権を取るための4000語」という本があった。アメリカの市民権を得るためには、その4000語を覚えないとパスしない。それをテキストにして、一日40語ずつ覚えていこうと決心した。これなら100日で4000語を無理なく覚えられると考えた。
 単語を覚える作業というのは、誰にとっても一番苦痛で、できれば飛ばしてしまいたい部分であるが、これは残念ながら飛ばすことが不可能な部分である。
 英語というのは単語がわからなければ話にならない。いくら会話や文法や発音を勉強しても、絶対に必要な4000語や5000語の単語を知らなければ、どうにもならない。反対に発音が多少悪くても、文法がわからなくても、単語を羅列してしまえば何とか意味が通じてしまう場合もある。

 著者の面白い方法
 AからZまで並んでいる4000の単語を40語ずつに区切って、日付を付けていった。
 すると、Zのところには100日目の日付が付き、とりあえず日付上はZまでいく。
 それまでは、単語を覚えようとAから始めても、A、B、Cくらいから始まる単語は完璧に覚えるが、Fくらいからだんだん嫌になって、その辺りからうやむやになってしまうのである。だから途中で止めないように、先ず日付を付けてしまう。
 それで一日目は40語覚えた。二日目は麻雀をして単語帳を見なかった。そのような場合は二日目分は飛ばして、三日目分を覚える。そうしていくと、幾日分は抜けてしまうが、100日目には必ずZまでたどりつく。
 曲りなりにもZまでいくと「よし、抜けたところをもう一度やるぞ」という気分になる。
 毎朝、その日覚えなくてはならない40語の中のわからない単語を大きな紙に筆で書き、それを部屋の壁に貼り付けて、その単語を大きな声で発音して頭にたたきこんだ。

・著者の英語勉強法③ 日常英作文
 意識して、普段の生活の中で使われている英語を覚えるようにした。
 朝起きてからの一日の行動をすべて英文で言えるようにしてみる。英語で日記をつけるようなものである。
更に電車の中などで聞こえてくる色々な会話、それもなるべく何でもない話、例えば「今朝自転車に乗って駅まで走っていたら、向こうからトラックが来た。急いで横道にそれて、うまくよけた。・・・・」のような、日常の中でよくあるような話を聞いた時は、なるべくメモを取って、それを英作文にしてみた。
 ほとんどの会話は自分の日常を体験である。だからこういった時に使われる単語や表現をしっかり覚えておいて、いつでも使えるようにしておくこと、書く力はもちろんのこと、会話の練習にもなる。そういう意味では、髪の毛から爪先まで、体の名称を覚えたことものちのち役に立った。

・「英語漬け」の期間が必要
 英語をマスターするには、ある程度の単語、読む力、書く力、といったベーシックなことをきちんとやって、後は実践あるのみである。
 もちろん言葉だから、マスターした後も、日々鍛錬しないとダメになる。
 大事なことは、英語をマスターしようと思ったら、一時、誰に何と言われようと「英語漬け」の生活を送ることである。ある一定の期間、日本語の世界から逃げ出して、英語の世界に浸りきる思い切りが必要である。
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