年越しパーティー・花火大会へのテロ襲撃が各地で警戒されていましたが、一応何事もなく済みました。
ベルギー・ブリュッセルではテロの危険のため、大規模なジルヴェスターの花火大会が中止になりました。
大晦日の夜、ベルギー治安部隊はどうやら1件あるいは数件のテロ攻撃の阻止に成功したようで、6名の容疑者を逮捕しました。逮捕はブリュッセル市街及び首都近郊のSint-Pieters-Leeuwで実施された家宅捜査の際に行われました。
数日前に逮捕された二人の男性、サイード・S(30)とモハメッド・K(27)は未決交流が1か月延長されることになりました。二人はバイククラブ「カミカゼ・ライダーズ」のメンバーで、SNSで反ユダヤ的なパロールで目立っていたそうです。
参照記事、ディー・プレッセ、2016.01.01付けの記事
また、ミュンヘンでもテロ警告があり、ミュンヘン中央駅及びパージング駅が封鎖されました。元旦になってからテロの危険も少なくなり、警戒態勢は多少解かれましたが、現在7人の容疑者の捜索中です。情報源はドイツ国外の諜報機関で、ドイツ警察及び連邦情報局(BND)のテロリスト・リストには記載されていない容疑者だそうです。
参照記事、ツァイト・オンライン、2016.01.01付けの記事
ベルリンでは例年より多くの警察官が投入され、コントロール強化されたものの、花火は中止されず、無事ドイツ最大規模のジルヴェスター・パーティーが終了しました。
トータル1547件の消防車・救急車出動がありました。内訳は大晦日19時から元旦早朝6時の間に432件の消防車出動及び1053件の救急車出動でした。ベルリン警察の方には18時から6時の間に3588件の非常電話が入り、1749人の警官が出動しました。(前年: 1243人).
ブランデンブルク門周辺のパーティー会場では900人の警官が投入されていました。パーティー参加者は数十万人らしいですが、正確な人数は発表されていません。
ベルリン市街清掃(BSR)が元旦に投入した清掃員数は600人で、150台の清掃車を出動させたそうです。
参照記事、ベルリナー・モルゲンポスト、2016.01.01付けの記事
パリでは非常事態宣言下で、花火は禁止された、ジルヴェスター・パーティー自体は警察官が見守る中、開催されました。1万1千人の警官及び消防隊員が投入されていました。シャンゼリゼ通りでは盛り上がりも今一つで、参加者も去年の65万人に遠く及ばなかったとのことです。シャンゼリゼ通り及びエッフェル塔周辺では厳戒態勢が敷かれ、ビンなども持ち込み禁止されていました。
参照記事、ディー・ヴェルト、2016.01.01.付けの記事