『十三歳の誕生日、皇后になりました。』の第4弾が出ていたので、『茉莉花官吏伝 9 虎穴に入らずんば同盟を得ず 』と一緒に購入し、あっという間に一気読みしてしまいました。
もう『茉莉花官吏伝』と重なる部分はなく、完全に独立した赤奏国のお話になっています。後宮の幽霊話と現在進行形の皇帝・皇后・皇太子暗殺計画などを絡めた、ほどよいサスペンスス―トーリーです。
13歳の皇后・莉杏がとてもけなげで、一生懸命に考えて、ちゃんと大人の気づかいができるのが、ちょっとできすぎのような気がしないでもありません。皇帝・暁月がだんだんそんな彼女に真剣に惹かれ始めて、ちょっと嫉妬してしまうところがかわいらしいですね。
『茉莉花官吏伝』は立身出世物語&恋物語なのでゴールの方向性が見えますが、この皇后を主人公にした、好きな相手とすでに結婚してしまっている設定の物語はそういう明確なゴールは見えません。このまま赤奏国の事件と莉杏の成長物語として展開するのでしょうか?
『十三歳の誕生日、皇后になりました。4』をAmazonで購入する。
茉莉花官吏伝
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 皇帝の恋心、花知らず』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 2~ 百年、玉霞を俟つ 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 3 月下賢人、堂に垂せず』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 4 良禽、茘枝を択んで棲む』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 5 天花恢恢疎にして漏らさず』 (ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 6 水は方円の器を満たす 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 7 恋と嫉妬は虎よりも猛し 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 8 三司の奴は詩をうたう 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 9 虎穴に入らずんば同盟を得ず』(ビーズログ文庫)
十三歳の誕生日、皇后になりました
書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。 2』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。3』(ビーズログ文庫)
おこぼれ姫と円卓の騎士