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レニングラード国立歌劇場 「ファウスト」 観ました

2005-12-20 | 音楽鑑賞 外来オペラ・・

            武蔵野市民文化会館 2F43-29 8千円・安い
初見で 満足 満足
オペラの醍醐味が 歌手陣が粒ぞろい オケが雄弁な響き 指揮者が良い、ツボを聴かせる能力が優れている。 演出、照明の使い方が良い。

一幕が90分ほどで、最初の驚きは 弦パートの調整・調律・チューニングがコンマスが各弦奏者の前へ、音合せが・・この光景を見て 音楽、オペラに対する姿勢を感じ得た アンサンブルの良さが オーボエを中心に 音の同一性・ホモゲニに優れ、然も劇性ある音楽創造を聴かせた・・想定外の良さが
2幕のバレエも、優美さと悪魔のダンス?が面白く、綺麗で美しい線がプリマに・・満足満足であった。

歌手の1番 アレクサンドル・マトヴェーエフの悪魔が声域はバスバリトンかな
      陰陽ある歌唱と演技も良し
   2番 エレーナ・ボリセーヴィッチ のソプラノが巧い、
      花と宝石のどちらに心引かれる・・花より団子?花より宝石・・(笑い)
      この場面の 葛藤と女心に微妙な心の揺れ・・
      一人で腕を組んで現れる場面が、子供を抱いている様に見え・・
      此れでファウストとマルグリットとの・・関係とその後を暗示させ・・
      上手い、演技と歌唱が・・

老学者から悪魔の手を借り、若がえりを果しマルグリットへの恋心を唄いあげる
ファウスト・ワシリー・スピチコも 押しだしの強い声域が此れも見事であった

指揮・アンドレイ・アニハーノフ 優◎
◎ ファウスト     ・ワシリー・スピチコ
◎ メフィストフェレス ・アレクサンドル・マトヴェーエフ
華◎マルグリート    ・エレーナ・ボリセーヴィッチ

◎レニングラード国立歌劇場管弦楽団・◎合唱団・華◎バレエ団

 学問を究めた老学者ファウストは、人生に倦み、青春の楽しみを逃したことを後悔していた。そこへ悪魔メフィストフェレスが現れ、魂と引き替えに青春を与えようと誘惑する。悪魔と契約して若さを取り戻したファウストは、美しい乙女マルグリットを人目見て恋に落ちる。メフィストの協力で彼女を手に入れるが・・・。

シャルル・フランソワ・グノー
Charles Francios Gounod
(1818 ~ 1893) フランスパリ音楽院で J.F アレヴィらに学び、 1839 年にカンカータ「フェルナンド」 でローマ大賞を受賞し、とくに 1859 年に初演されたオペラ「ファウスト」はグノーの名を不朽のものとしました。ほかにオペラ「ロメオとジュリエット」が知られています。


主催者の 文↓
「ファウスト」
全2幕・原語上演・日本語字幕付き
C.グノー作曲 ゲーテ原作
ゲーテの大作をオペラ化し、人間の心情を豊かに描く。メフィストフェレスのアリア「金の子牛の歌」、ファウストの「この清らかな住まい」、マルグリットの歌う「宝石の歌」などのアリアも必聴!
 学問を究めた老学者ファウストは、人生に倦み、青春の楽しみを逃したことを後悔していた。そこへ悪魔メフィストフェレスが現れ、魂と引き替えに青春を与えようと誘惑する。悪魔と契約して若さを取り戻したファウストは、美しい乙女マルグリットを人目見て恋に落ちる。メフィストの協力で彼女を手に入れるが・・・。
『レニングラード国立歌劇場オペラ』は1991年、96年、98年、2001年、2003年に続いて堂々6度目の来日になる。
名門、伝統、華麗、完全引越し公演……どれも当たっている。しかし、それなら他のオペラ公演でも叶えられる。『レニングラード国立歌劇場オペラ』の人気は、私たち一人ひとりの心の中にズッシリとした余韻を残してくれるところにある。もちろん、歌手、合唱、オーケストラ、バレエ、指揮者、舞台・照明・衣装が優れていることは当然なのだが、何にも増して、彼らを統率する芸術監督ガウダシンスキーの手腕によるところが大きい。

 ガウダシンスキーは奇を衒わない。コケ脅かしの演出はしない。極めてオーソドックスだ。しかし、作品を深く読み砕く。作品の本質は何か、どうすればそれを的確に伝えられるか、に腐心する。彼は登場人物の心の動きに細心の注意を払う。そして歌手たちに大声で言う。「考えろ!お前は誰なんだ?人物の心に乗り移れ!」と。

 だから、『レニングラード国立歌劇場オペラ』の公演は見ていて、揺るぎがない、正面から向きあえる、そして作品が自然に身体に溶け込んでくる。直球勝負のドラマがそこにある。 
 もう一つの『ファウスト』はこの歌劇場にとって日本初上陸。フランスオペラの美しさを代表するグノーの最高傑作で、日本では上演の機会が少ないが、ヨーロッパではどの歌劇場も必ずレパートリーに入れている最重要作品。ゲーテの大作をコンパクトにまとめてあるので、分かりやすく見ることができる。グノー独特の透明感のある音楽も捨てがたいが、バレエシーンが美しいことでもこのオペラは一見の価値があるもの(『レニングラード国立歌劇場バレエ』であることがまた嬉しい)。本来は全5幕での上演だが、ガウダシンスキーはこれを2幕にし、より一層ドラマティックな展開と叙情性を強調することに成功した。
レニングラード国立歌劇場オペラ
THE LENINGRAD STATE OPERA
  ロシアにおける文化、芸術の中心地サンクトペテルブルグ(旧レニングラード)。この地で培われ愛され続けてきたレニングラード国立歌劇場は、170年余りの歴史を有し、サモスード、コンドラシン、ザンデルリンク、テミルカーノフなどの偉大な歴代指揮者のもとで活動を行ってきた。また、プロコフィエフの「戦争と平和」、ショスタコーヴィチの「鼻」「ムツェンスク郡のマクベス夫人」などを初演した劇場としても知られている。さらに偉大なバス歌手シャリアピンもこの劇場で初演作品を数多く残している。同劇場の活躍は、アメリカ、フランス、イタリア、日本への公演活動とともに広く世界から知られ、各国から注目されている。

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