フィリピン外務省は18日、2013年に米海軍の掃海艦が世界遺産に登録されているフィリピン南西部のサンゴ礁に座礁し、損傷を与えたことに対して、米政府が約8700万ペソ(約2億3300万円)の賠償金を支払ったと発表しました。
フィリピン外務省の声明によると、要求した賠償金の全額が1月20日に支払われ、サンゴの復元や保護、再発防止に活用するとしています。
事故は2013年1月17日(現地時間)に発生。当時、米海軍佐世保基地(長崎県)に所属していた掃海艦ガーディアンが、世界遺産のトゥバタハ岩礁自然公園内のサンゴ礁に座礁し、1キロにわたって損傷を与えました。同艦は、マニラ北部のスービック湾で補給を終え、インドネシアでの共同演習に向かう途中でした。
米海軍は現地調査を実施し、同年5月には、不十分な計画や多数の過失などの結果事故が起きたことや、そもそも事故は回避できたことなどを認めています。