市民と野党 名古屋
安倍首相主催の「桜を見る会」をめぐって名古屋市中区で17日夕、市民が怒りの抗議宣伝行動に取り組みました。「市民と野党をつなぐ会@愛知1区」が呼びかけ70人が参加しました。
会の伊藤いく恵さんは「安倍政権は『今だけ・自分だけ・友達だけ』と政治を公私混同している。早く辞めさせよう」と訴えました。
リレートークで、主婦の女性(60)は「私たちが払った税金を安倍首相は私物化している。みんなで声をあげよう」、会社員の男性(42)は「中止にすれば終わりじゃない。市民の前に出て、説明するべきだ」と抗議の声を上げました。
政党から、立憲民主党の吉田統彦衆院議員、日本共産党の須山初美県常任委員、緑の党・東海の丹羽淳氏が参加。3氏は、市民と野党が共同して安倍政権を追及していくことなどを強調しました。
「桜を見る会」への後援会員招待の是非を問うシール投票は「おかしい・私物化・公選法違反」300票、「辞任すべきだ」60票、「いいんじゃない」13票、「わからない」5票でした。
頭さ来るよ 青森・高橋氏
「必死に税金払っているのに本当に頭さ、くる。悔しくてマイネ(だめ)」「国民は、これまで以上に怒らないとだめ。安倍首相は辞めるべきだ」―。日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が17日行った青森市での緊急宣伝。聞きつけて「共産党の手伝いをしたい」と申し出る女性、雪がちらつく中を20分以上待っていた男性(73)ら市民の関心が高く、買い物客や行き交うドライバーからも激励が相次ぎました。
党青森県員会の斎藤美緒書記長(衆院青森1区予定候補)、吉俣洋県議が、疑惑をスクープした「しんぶん赤旗」日曜版の特大プラスターを掲げました。
高橋氏は、党と「赤旗」の取材を契機に野党が力を合わせ、追及している経過を報告。「違法行為は明らか。真相の徹底究明と安倍政権を退陣させよう」と呼びかけました。
訴えに何度もうなずき拍手を送っていた男性(70)は「これから市民と野党の結束の強さを見せ、退陣に追い込まないとダメだ」と語っていました。
退陣を早く 山形・紙氏
寒風が吹きすさぶJR山形駅前に17日、日本共産党の紙智子参院議員と本間和也県委員長、渡辺ゆり子県議が立ち、緊急の街頭演説を行いました。
安倍首相主催の「桜を見る会」に首相の地元後援会を招待していた国政の大問題。疑惑を報じた17日付「しんぶん赤旗」日曜版を通行人に配布すると、演説に足を止めて熱心に聞いている人たちの姿が広がりました。
「桜を見る会」が、▽安倍後援会が私物化して税金を使って買収をした疑い▽1人当たり5000円の会費で850人規模での前夜祭の収支が安倍氏の政治団体の収支報告書に記載されていなかった問題―などを厳しく告発する紙氏。「来年中止で重大な疑惑にフタをする安倍首相を一刻も早く退陣させましょう」と力を込めました。
聞いていた山形市の男性(71)は「安倍首相のぶら下がり会見は茶番劇です。国会で疑問に答えるのが当然で、一刻も早く首相を辞めるべきです」と話しました。
野党頑張れ 福島・岩渕氏
安倍晋三首相主催の公的行事「桜を見る会」の私物化疑惑が深まる中、日本共産党の岩渕友参院議員は16日、福島県須賀川市で街頭に立ち、真相の徹底究明が必要だと強く訴えました。
スーパー前で、同問題のスクープ記事を掲載した「しんぶん赤旗」日曜版17日付の大写しポスターなどを掲げての宣伝行動。通りがかりの買い物客らが目を向け、車の窓から手を振る人も。
「来年度の中止発言で幕引きにしてはならない」と訴えた岩渕氏は「大震災・原発事故や台風19号災害などで痛めつけられた福島県民は不正を絶対許さない。安倍首相が国会審議で説明を拒否したり、説明できなかった場合は辞任してもらうしかない」と力を込めました。県議選で善戦した丸本由美子氏も訴えました。
聞いていた男性(73)は「『桜を見る会』問題は愚の骨頂だ。あれは公選法違反だよ。野党は頑張ってひどい政治を改めてくれ。共産党はよくやっている」と話しました。
議席を必ず 宇都宮・梅村氏
日本共産党の梅村さえこ衆院北関東比例予定候補は16日、宇都宮市で、首相の「桜を見る会」の私物化問題を追及する街頭宣伝を行いました。野村せつ子栃木県議、福田久美子市議団長も訴えました。
宣伝カーを遠巻きに演説を聞く人や、手振りする人が目立ち、梅村さんと握手した女性は「総選挙に持ち込み、必ず議席を取って」と激励しました。
梅村氏は、政治資金規正法に違反する疑いがあり、森友・加計問題に次ぐ政治の私物化で許せないと厳しく批判。「市民と野党の共闘で、安倍首相を退陣させよう」と呼びかけました。