渋谷
「渋谷のみなさんお元気ですか。僕たちは秘密保護法に反対です!」。そんな掛け声を皮切りに25日、「特定秘密保護法に反対する学生有志の会(SASPL(サスプル))」が、東京・渋谷の街をデモ行進しました。
(写真)秘密保護法廃止を訴えるデモ参加者たち
=25日、東京都渋谷区
約2000人の参加者が音楽のリズムに合わせ「民主主義ってなんだ」「憲法守れ」「言うこと聞かせる番だ俺たちが」とコール。大阪や京都、静岡など遠方から参加した学生もいました。
先導するトラックの上でスピーチした大阪から来た大学3年生の女性は「私たちは自由に生きたい。秘密保護法で黙ると思ったら大間違いです。この法律を許すことはできません」と声をあげます。
都内の大学に通う男性は「秘密保護法強行、集団的自衛権の行使容認、消費税増税…、安倍政権は独善です。道のりは長いですが、俺たちで民主主義を守りましょう」と語りました。
沿道から友人同士で飛び入り参加し、一緒に拳を上げる制服姿の男子高校生4人や、デモに向かって大きく手を振る人の姿が。買い物に来ていた医療事務で働く横浜市の女性(28)は、パンフレットを受け取り「こんな行動ってすごい。大事な情報を隠す秘密保護法には私も反対です」。
日本共産党の吉良よし子参院議員も列に加わり声をあげました。
SASPLは秘密保護法が施行されようとしている12月10日に合わせ、首相官邸前で、抗議行動を行います。学生以外にも、幅広い参加を呼びかけています。
パレード 安倍政治ノー
兵庫
兵庫県の青年らが呼びかけた「さよなら安倍さんパレード」が25日、神戸市で行われ60人が参加しました。
市役所の花時計前で参加者が「安倍首相の政治は、若者にやさしくない。自由に楽しく生きられる社会にするため安倍さんとはサヨナラします」「原発を再稼働・輸出しようとしている。断固反対します」など思いを語りました。
兵庫青年ユニオン~波~の赤木涼子書記長は「私は非正規労働者で、収入が少ない、雇用が不安定と思いながら生活しています。雇用は正規で、生きがいを持てる社会をめざしたい」と訴えました。
インターネットを見て参加した大阪市の高校3年生の男子(18)は「戦争する国づくりはやめてほしい」と語りました。
音楽にのせてコールをあげ、太鼓やかねを鳴らしながら三宮、元町周辺をパレードしました。店から出てパレードをながめたり、立ち止まって一緒にコールする人たちがいました。
初の取り組み
静岡・三島
静岡県三島市で25日、「解釈改憲による戦争する国づくりは許さない三島市民パレード」が初めて行われました。「九条の会」の「全国統一いっせい行動」に呼応した行動です。主催は市内の憲法9条の会、新日本婦人の会、民医連、さよなら原発の会で構成するパレード実行委員会。
参加した115人は「戦争はダメ」「9条守れ」「アメリカの代わりに戦争ゴメンだね」などと書かれたプラカード、うちわ、横断幕を持ち、繁華街を約1時間歩いてアピールしました。ハーモニカの演奏にあわせて合唱もしました。立ち止まって見ている若い家族連れや、店から出てきて「頑張って」と応援するなどの反響がありました。
2歳の男の子を連れて先頭で歩いていた女性(39)=裾野市=は「子どもの将来を考えると不安でしょうがない。国民をだまして戦争に向かう安倍政権のやり方は、すごく嫌です。子どもが大きくなったときに後悔しないように、戦争も原発もなく、安心して暮らせる世の中にするよう行動していきたい」と話しました。
元特別支援学校教諭の男性(63)=函南町=は「教え子たちを戦場に送らないため、卒業生や家族にも、憲法9条を守るための署名を呼びかけたい」と語りました。
今後の予定
【10月】
26日、「大阪若者憲法集会&デモ」 午後1時から大阪市西区民センターで集会。デモは午後5時半に同西区・新町南公園を出発(大阪マラソンの関係で、デモの時間が変更になりました)。
26日、「憲法守ろう!生かそう!輝かそう!ハロウィンパレード」 場所は仙台市青葉区の花京院緑地で、午後4時から集会。4時半にデモ出発。
29日、「川内原発再稼働は許さない! 脱原発☆スーツデモ@新橋」 場所は東京都港区の桜田公園で、午後6時45分に集合。
【11月】
2日、「東京大行進2014」 東京・新宿中央公園で、正午に集合。
2日、「あおもり若者憲法まつり」 場所は青森市の柳町地域館で、午前10時から。
8日、「安倍政権打倒 怒りのドラムデモ」 場所は東京・新宿柏木公園集合で、午後2時半出発。
8日、「憲法生かせ 若者怒りのデモ」 場所は山梨・甲府駅北口で午後3時半集合。
9日、「安倍政権もう黙っていられない! 東京若者一揆」 午後2時から東京都練馬区のcoconeriホールで集会。デモは午後5時に東京・新宿柏木公園を出発(予定)。
16日、「安倍政権打倒デモ」 静岡市の青葉公園で、午後2時に出発。
16日、「ブラック企業にレッドカード集会&デモ」 午後1時半から、さいたま市浦和区・さいたま共済会館で集会。デモは午後3時40分に出発。
22日、「消費税増税反対デモ」 場所は神戸市三宮・花時計前で、午後2時半集合。
22日、「安倍やめろデモ」 場所は京都市役所前で、午後6時集合。
【12月】
6日、「あべ?NO!デモ」 大阪市内で夕方予定。
7日、「若者憲法集会&デモ@和歌山」 詳細は未定。
7日、「安倍やめろ 関西100人のドラム隊」 場所は大阪市阿倍野区で、昼ごろを予定。
7日、「わかもの憲法集会@はちおうじ」 場所は東京・八王子労政会館で、午後2時から。
このほかにも各地で行動が計画されています。
“安倍政権への怒り表現したい”
11月22日、京都市で「安倍やめろデモ」を計画しているひとり、寺野哲也さんの話
「安倍やめろデモ」は、東京で行われている首都圏反原発連合の首相官邸前抗議や「怒りのドラムデモ」、他県での「安倍政権打倒デモ」に刺激を受けて主催しました。
呼びかけているメンバーは、関西圏で別のデモを主催したり、時には東京のデモにも参加している人たちです。普段は会うことがほぼなく、ゆるいつながりで集まっています。
6月14日には、東京で行われた「安倍政権打倒 怒りのドラムデモ」と同日開催で、「安倍政権打倒デモ」を京都で呼びかけました。今回はそれに続く2回目のデモです。
メンバーは、表現の仕方だけでなく、憲法問題に反ファシズム、消費税増税や原発再稼働など、どの問題で安倍政権を批判していくのか、議論を進めています。
さまざまな問題での安倍政権への批判や怒りをデモという民主主義の形で表現したいと話しています。