第49回全国保育団体合同研究集会(保育合研)が5日、埼玉県内で始まりました。全国から保育者、保護者、研究者などが集まり、7日までの3日間、学び、交流します。
初日は5千人超が会場を埋めました。オープニングでは、埼玉県内の保育園児、保育者、保護者280人が地元の秩父音頭と秩父屋台囃子(ばやし)を披露。太鼓に笛、かわいい掛け声に包まれました。
保育合研全国実行委員長の渡邉保博さんが開会あいさつしました。どの子も権利として豊かな保育を受けることを保障していくために、ともに学びあいましょう、と呼びかけました。
オープニングフォーラムでは保育士の働く環境の改善や、改訂された幼稚園教育要領と保育所保育指針について報告がありました。現場の保育士や保護者らが発言。岐阜県大垣市にある、はだしっこ保育園の保護者(40)と園長(40)が、育休退園運動の中で「隠れ待機児」の親たちとつながったとりくみを紹介しました。保育運動の拠点となるような新しい保育園を、保護者と一緒につくっていると話しました。
兵庫県姫路市から参加した保育士の女性(42)は、「働き始めてから、いろいろ悩んで、1人でしょいこんで、何もできないと落ち込んでいたこともあった。けど、周りの仲間に支えられた。全国の仲間と交流して、いい保育をつくっていきたい」と話していました。