質素な毎日☆ひとりごと

主婦 斜め上からみる雑感いろいろ。

設楽ダム

2022-09-13 16:49:00 | 日記
趣味の街道探索をしていたら、国道257号線で、大規模な工事現場に遭遇した。

今回探索していた街道は伊那街道。
かの信玄が病に倒れ、瀕死の状態で甲府まで帰ろうと野田城から、平谷 飯田へ向かう三河山地を越える街道。江戸以降は南信州と東三河を繋ぐ街道で、多くの荷駄が通ったことだろう。

走っている道路の遥か頭上に橋を作っている。 これはなんじゃ?と降りて案内板を読んでみると、設楽ダム建設に伴う道路工事とあった。

令和の時代に新しくダム建設? しかもかなり大きなダム?




設楽町は、町内で建設される設楽ダムの近くに町営の小水力発電施設を整備する。小水力発電は川や用水の水路に施設を整備して流水を活用して発電させる。河川の水を貯めることなく電力を起こすことができ、自然エネルギーとして導入が広がっている。新年度当初予算案に事業化に向けた調査費用を計上。2026(令和8)年度のダム完成時期に合わせて供用開始を目指す。
 ダム事業は1973(昭和48)年に計画が公表。2009年に当時の民主党政権方針で再検証の対象となり、事実上凍結に。14年4月に同省が計画の継続を決定した。治水、利水、河川維持を目的としており、ダム本体は堤高約129㍍、計画総貯水量9800万立方㍍。本体工事などの完成は26年度されている。

とある。完成は8年延期された。

しかし、もうすでに移転した集落もある。

ダム本体は治水、利水、目的のためだけに作られるようだが、自治体はなんとか水力発電にも活かしたい。

案内板を読んでいたところはまさに水没するところであった。

私的には 大事な歴史街道がダムの底に沈むのかとちょっとショック。
多分地元のニュースでも度々取り上げていたのだろうが、実は初耳だった。

たしかに、山深く林業しか無い土地ではあるが、しかし、人間の手でこんなに大きな水溜まりを作ってよいのか?
しかも、ダムの上に国道や県道を巨大な橋で通すとか。

将来的なメンテナンスは大丈夫なんだろうか?
必要なのかな?ここまでやって良いのか? 川に住む生き物を事は?たしかに東三河はよく渇水にはなる。

しかし、私にはどうにもできない。人間の手で自然が大きく変えられる様を見て、いかにも傍若無人なホモサピエンスらしい所業だなと諦めるしかない。

予定通りなら完成は12年後。