
金曜日の朝から土曜日の午前中までキャワいい我が娘は保育園で一泊する。
バスに乗ってパン焼き体験や、プール教室体験。
保育園に戻ってカレーライス作りやキャンドルサービス等、親元を離れお友達と絆を深めてひとつたくましく帰ってくるのが目的である。
どことなく不安げな表情である。
いつも川の字の真ん中に寝ているので夜中に「お家に帰りた〜い」と言わないかこっちが不安やわ!

お迎えに行かなくていいし、公園に付き合わなくてもいいので楽やったわ〜(笑)
夜は母ちゃんと初めてのキャワいい我が娘がいない二人きりな夜。

この日は家から観れる毎年行われている花火大会があった。
こんなにゆっくり花火を観れるのは久しぶりやわ〜(笑)

河原に降りて折りたたみの椅子に腰掛けビールを飲みながら花火を観れる。
この日だけはこの中古住宅を買って良かったと思うわ〜(笑)

花火が終わって夫婦水入らずで晩酌。
この家のセンターである娘がいなくて静かな夜。
ちょっとだけ寂しい。。。
娘も同じ気持ちなんだろうか?
でも父ちゃんは明日早く起きてイワナ釣りに出かけるので早く就寝しますが何か?

4時に起きてコンビニで食糧と水分を調達し現場にとうちゃこ。
外に出た途端アブの猛攻に遭う。
ここでひとつ目のピンチに遭う。
毎朝恒例の下り龍が襲ってきた。。。
お腹の弱い私には我慢なんて出来ない!
仕方なく草むらの傍で用を足すとニオイにつられてかアブが近寄ってきてなんと私のキ◯玉をチクリ!
幸い大事には至らなかったがもう少しで使い物にならないところやったわ!

そんなこんなで着替えてパンを食べていつもの渓の上流に向かう。
林道は藪で覆われてて早くもやる気をなくす。
此処は去年の7月の終わりぐらいに来ているが、行きと帰りは嫌な思い出しかない。
去年は愛竿の「源弓」を失くしてしまった。
今年も獣道までの手前で迷ってしまう(汗)
30分ぐらい往生したので、もう帰ろうと勇気ある決断をしようとしたその時、ふと見上げるとピンク色のリボンが落ちていた。
上に登ったら真新しいリボンがわかりやすい間隔で結んでくれていた。
結んでくれた人。
最初の方をもう少しわかりやすく目印付けといてもらえますか(怒)
※逆ギレする最低な人間。。。

1時間かけてようやく渓に降りる。
やっと竿を出せるがさっきの藪漕ぎで全身がムレムレ。
頭がクラクラする。
すでにもうヤバイ・・・。
少し休憩してから仕掛けを結ぶことにする。
此処に来れた嬉しさ半分、体力的にあと何年此処に来れるのだろうと思う寂しさ半分。
何も言えない。。。

最近、近くが全然見えないので、前回の釣行からコイツを携帯している。
年には逆らえない。。。
人間みんな「行く道、来た道」である。

今日は尺イワナを狙って来たので最初からど真ん中のポイントに流す。
いざキャストするとラインが空中でピタッと止まる。
なんでや。。。
眼を凝らすと一面に蜘蛛の巣やんけ〜!
蜘蛛の糸の粘着力って半端ない。。。
竿先で蜘蛛の巣を払ってなんとか餌を落とすと、いきなりズシンと重いアタリ!
しかしバラしてしまった(汗)
しかも反動で竿先で水面を叩いてしまうという大失敗(大汗)

それでも少し下を流すと釣れてしまう活性の高さ!
相変わらず此処のイワナは白っぽいな。

釣り上がって行くといいポイントには必ずイワナが釣れる。
サイズは7尺〜8尺だが、これはまず蜘蛛の巣と格闘してから餌を落すのでデカイ岩魚には見切られていると思われる。

そして今回、バラしも多かった。
原因としてひとつは私の釣りが下手。
※言い得て妙(笑)
もうひとつは活性が高過ぎてイワナの食べ方が下手くそなんだと思います。
※言い訳ですが何か?

蜘蛛の巣があってどうしても振り込めないポイントもあるが、小さなポイントでも必ず釣れる。
バラしたり釣れたり一喜一憂して、頭がクラクラすることなどすっかり忘れて夢中にしまった(笑)

でも、それが失敗の始まりで水分も食事も取らずに無我夢中に釣りに没頭したのが仇となってしまうとは。。。

今日は尺を釣りに来ているのだが、ここまでは8寸〜9寸しか釣れていない。
これは絶対尺だと思ったコイツは泣き尺でした(泣)

ここら辺で残りの餌の心配をする。
釣りすぎて餌が底をついてきている。
2〜3匹釣れそうなポイントもスルーして行く。

源流のイワナは力強く竿が「ギューン、ギューン」っと音を立ててしなる。
やっぱええわ〜(笑)

これも泣き尺。
この時期はイワナの身体に変な虫が付いているのだが、この日は一匹も付いているイワナはいなかった。
自然って不思議やわ〜

高巻きをする手前の大きな淵に立つ。
そっと覗き込むとゆうに尺のある魚体を確認。
リュックを下ろして竿を取り出し、いつもより慎重に仕掛けのチェックをする。
目印の位置やラインに付いてる蜘蛛の巣をキレイに取ってタイミングを見計らっていざ!

ソッコーでヒット!
でも8寸サイズ・・・。
ミエタノハキミヂャナイ・・・。

針を飲み込まれたので、針外しで外したがかなりダメージがあったみたいだったので、刺し身にして頂くことにする。
供養より食いようである。

その間に時間をおいて再チャレンジする作戦です。
この時点で11時を過ぎた頃。

自然を眺め。

堪能する。

お造りも堪能する。
我ながら上手く捌けた。
海の魚にはない甘みとコリコリとした食感がとってもまいう〜(笑)
さらにこのロケーションが美味しさを引き立ててくれます!

しばらく時間をおいて再チャレンジ。
目印の位置を一番深く設定しいざ!
なかなか当たらない。
我慢して流す。
すると引ったくるようなアタリ!

文句なしの尺イワナ。
やっぱり人間って我慢が大事やわ〜

ぶっとい身体。

最後にふさわしい立派なイワナでした!
これで終わったらね・・・。

餌のミミズがわずかに残っていて、時間もまだ正午をまわっていなかったので高巻きを決意する。
※尺を釣り上げたのに欲深い自分。。。
この先は何回も行ったことがあって、いいポイントが連続してるんだよね〜
しかしそれは何年か前のこと。
お腹が出てきた老眼のおっさんにはこの高巻きはかなりキツかった。。。

なんとか登ったのはいいものの、降りる所がなくなっている・・・。
ウソやろ〜足場ないや〜ん。
身体は蒸し風呂のような暑さ・・・。
仕方なく戻るが体力が奪われて力が入らない(汗)
あのね、キャワいい我が娘よ。
これだけは覚えておいてね。
崖は登るより降りる方が難しいんだよ。
※娘はこんなことしませんが。
もはや3点支持など出来ようもない、頼りない木の枝だけが命綱である。
非日常のスリルを味わう。
格闘すること30分、行きと帰りで1時間崖にしがみついていました。。。
逃げるように帰る。
すると、頭がボーっとしてきて足が止まった。
熱中症の症状になり川の水を頭からかぶるが全然回復せずに河原に横になってしまった。
遂に山岳救助隊の皆さんにご迷惑をおかけすることになるのかと思いましたが小一時間ほど休憩すると楽になりました。

不幸はまだ続き降りる時に滑って肘を打った所がこんなんになっちゃいました(汗)
そしてまた帰り道で今度はタモ網をどこかに落としてしまいました。
いい訳にしかなりませんがベルトに付けたタモ網のケースが開いてしまったのに気が付きませんでした。
ゴミは必ず持ち帰るのがモットーなんですが(泣)
申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
これから源流釣りでは餌箱以外全てリュックの中入れるようにします。
※ってまた行くんかーい(笑)

家に帰ってきてキャワいい我が娘と対面。
ぎゅーっと抱きしめてやるとひとまわり大きくなって帰ってきたように思いました。
※親バカですが何か?
お父ちゃんもたくましいこころと からだをもちつづけていきたいです!
やっぱり釣りってイイね!
おしまい。
あと、素麺を食べる時、間違って「ふーふー」することあるね。