「今日ねえちゃん休みだろ?」
「ど・どうしてそれを・・・言ったか?・・・私」
弟くんのお店になる物件の中が見られるというので、
ついてった。
不動産屋さんと一緒に物件へむかう。
ドキドキ・・・。
と、「いえ、いえ!!これ姉です!」
またしても、何か勘違いされたらしい。
弟の結婚式二次会の時、だんなさんと3人で話していたら、
「おめでとうございます」と、花を渡された・・・。
「違う!違う!これ、ねえちゃん!ねえちゃん!!」
別にべたべたしてる訳でもないのに・・・。
しっけいな・・・
気を取り直して、2人のあとをついていく。
雑居ビルで、くらぁ~~い感じを想像していたので、
あら? ちょっと~ い~んじゃない?
おむかいさんは今はやりの(?)立ち飲みバーだ。
ここに入れなかった人はこちらへ・・・。か?
中に入ると、前のオーナーのお荷物が散乱してるので
引っ越し中・な感じだったけれど、木目調で思ったよりもずっと広くて
お客さん来たらきたでさばけるのか心配になる姉。
厨房らしきとこもあるけれど、すばらしくせまい。
トイレはすばらしく広い。
内装を1からやったらとてもとてもお金がかかるらしく、
ここはそのままつかえそうだから、とてもお得らしい。
「おねえさんが手伝ってくれるの?」
不動産やさんもいろいろ心配してくれている。
「この人すぐ寝ちゃうんで無理ですね・・・。」
・・・しっけいな!!!・・・
でも、現実的には無理だわお仕事あるし
・・・眠いし・・起きていられないし・・・。
そうそうおちびくんだっているしね
「ねえちゃんはメニューとか、お皿とか考えるの手伝って。」
よっしゃ~!!まかせとけぃ~!
手伝ってくれそうな食べていけないミュージシャン(料理はプロ)を確保したらしく、
ちょっと安心した姉。
ランチを食べながら、
「好きなだけ生ビール飲めるなんて・・・。 がんばるんだよ!」
それが、うれしくてうれしくてたまらない姉。
「俺もそ~なんだよね~。そんな日が来るなんて」
マスターが自分で飲んじまうバー・・・・。
つぶれるね・・・すぐ・・・。
そんな息子を心配する母が手伝うと言ってるらしい。
煮物だの、漬物だの出されたら嫌だ・・・と言ってる弟くん。
でも、不動産やさんも言ってたよ!
何か他とは違う特徴がないと・・・って!!
最後の手段は母も義母もみんな、みんな巻き込んで
豚汁だろうが、餃子だろうが、おはぎだろうが
なんでもありの
「ばばぁ~のバー」
どう?