実家にいる「くく」です。
エアデールテリアで女です。
「くく」は私と弟が家から出て、しばらくしてから家に来ました。
知り合いからもらわれてきたらしいです。
小さい頃、野良犬がたくさんいたり、放し飼いの犬がいたので
学校帰り追いかけられたり、まとわりつかれたり
恐い思いが忘れられず私は犬が苦手です。
近くにいくと、ぞぞっと鳥肌がたってきて動けなくなるくらい・・・。
別に私はいない訳だし、母も「好きじゃない」とかいいながら可愛がっていたし
父はほとんどの面倒をみていました。
そんな両親をみて、「なんだよ・・・。」
と、犬にやきもちを焼く、いい年した私
気性が激しくて、散歩中に他の子犬を傷つけたり
家から、脱走してお寺で保護されたりといろんな事件も
起こしてくれたらしい。
家のリビングより広いんじゃないの?と思う犬小屋。
おちび2歳の頃、あまりにも居心地のいい犬小屋だったのか
はいってって出てこなくなったことがある。
そんな犬小屋にいただけでも幸せな「くく」。
実家から、手紙が届いた。
3日前には電話で話したはずなのに・・・・。
実はくくが2月21日に亡くなってしまいました。
最後は歩けなくなり、老衰でした。
仕方ないです。
お父さんと二人で犬の宮に供養に行ってきました。
仕方ないのです。
仕方ないです・・・が何度も何度も書かれていた手紙。
一度も触れたことのなかった「くく」。
少し離れたとこから、えさをなげてあげることしか
できなかったけれど、私が行くとえさにありつけると思っていた・・・。くく。
触れなかったけど、離れてしかいられなかったけど、
死んだらいやだ・・・・。
私が恐がるのでおちびもいつしか恐がっていった。
でも、私がいないところでは撫でてあげたりできたらしい。
おちびや弟は、父や母に「くく!」とよく間違われて呼ばれていた。
「おれは犬じゃないよぉ~」
学校から帰ってきたおちびに伝えた。
「くくが死んじゃったって・・・・。」
「えっ?くくが・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「じじ じゃなくてよかった・・・・・。」
そうだ。
父は「くく」の散歩や美容院や病院。
TV局ってのもありました。
「くく」のおがげで、いろんな世界が開けていろんな事を
楽しくやっていた。
おちびはそういうことを感じたんだ。
父は結構モロイ人なので、心配だ。
そんなモロイ父を支えてくれてた「くく」
お正月、目も見えてないような元気のない「くく」に
会ってそんなことを予感しながら、父とくくの写真を撮った。
いい写真が撮れた。
父もいい顔をしていた。
1月・・・・・。2度も3度もパソコンが壊れそのデータは消えた。
なんで・・・・・・・・・
「くく」 15歳
安らかに・・・・・・。