詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

ほんとうはほんとうは

2014年12月17日 | 
詩を書きたいのではなく
ほんとうは詩を生きたい

音楽を聞くのではなく
旋律のなめらかに絡まり合う一本になりたい

景色を見るのではなく
窓のように風景の夢に重なりたい

ほんとうは生きるのではなく
永遠の中に釘付けされたい
白い壁に葉の影を映し出す
冬の朝の光が結晶化した
瞬間という永遠の中に

そして春になり
ひびわれて
溶けるのではなく
粉々になりたい

ほんとうは願っていないけど
ほんとうはそう願っている
と信じられる気のする幸福な
ほんとうは少し悲しい
砂時計からこぼれ落ちる時間
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