詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

分かる話(分からない話)3

2016年05月17日 | 雑記
分かるの感覚を覚えたのはしばらく前。その感覚を記号にしてずっと持っていました。

ところが、ここ一、ニ週間、「分かる」が進み過ぎて危機的な状況に!なんだかどんどん分からなくなってきてしまったのです。

目の前のことをこれはどういうことなんだろう?と考え始めると、根拠なんてどんどんなくなっていってしまって、崩れていってしまうんです。とても久しぶりに、ぐずぐず危機を迎えました。

たとえばですね、仕事をしていて、自分に自信がなくなるんです。自分の足りなかったところに気が付いて、だめだなあ、と思う。でもじゃあどうするのがいいのか、どうあるのがいいのか、考え始めるとわからなくなってしまって。やってることはそう難しいことじゃない、普通の事務仕事なのです。でも事務仕事ってきちんとやろうとするとけっこう難しいですよね、少なくとも私には。それにちょっとした人への対応だって、とても難しいです。うーん、そこはたぶん特に深くは考えずに、快活にしていられればいいのでしょうけど。

記憶力問題というのが私にはありまして。もともと記憶力があまり良くないのです。そしてさらに悪いことには記憶力にあまり重きを置いていなかったのです。名詞とか細かい事実関係みたいなことにも注意を払わない。だからもちろん人の名前や顔もぜんぜん覚えられない。細かい出来事も。でも仕事をする上で、それってけっこう大事なことなのですよね。仕事にもよるけれど。少なくとも社内のいろんな人がしょっちゅう窓口に来る、細かいことがあれやこれやとある、マニュアルにしにくいことがたくさんある、今の職場では、それはけっこう大事な能力だなあと最近つくづく思うのです。

でも私がむしろ記憶をしたくない理由はですね、記憶にたくさん容量を使ってしまうと本当に大事なことに脳ミソを使えなくなってしまうのではないか、という謎の強迫観念があったのです。で、脳にとって本当に大事なことって何よ?と、考えてみればこれまで一度も突っ込んだことのなかった疑問を改めて自分にぶつけてみると、はて?と首を傾げるばかりなのですが。

それで、たとえば記憶力を売りにする人というのはどういう経緯で記憶力が大切だ、そこに"脳"力を使おう、という答えに至ったんだろう、なんて、考えてしまうのです。

頭の良さというのは、ある方面において、なのですよね、きっと。飛び抜けた天才はともかく、並みの人はその人の価値観や向いている方向によって、賢いと思われたり思われなかったりする。でもそれはなんらかの方向を想定した上での判断であって、その方向性が人に見えやすい形になっていると賢く見え、見えにくい形になっていると賢くみえない、ということのように思うのです。加えてそういった分かりやすい頭の良さには、かなり性格も関係しているなぁというのは最近よく思うことです。たとえば私の父はいつも自分の意見をはっきりと持っていて口論も得意だし、いろんなことをよく知っているしよく覚えている。いろんなことをよく見ている。そんな父はどんな性格かというと独立心が旺盛なのです。自分が先頭に立ちたいタイプなのですね。そんな性格だと、やっぱりあとからついていく末っ子タイプの私なんかとは物事の捉え方がぜんぜん違うのです。自分の力でなんとかしたいからもちろん周りの状況をよく見るし、知っていることを人に話したいからよく覚えている。

と、ここまで書いて数週間が経過しました。
一体、何が書きたかったのでしょうね?
途中から、なぜか賢いかどうかみたいな話になっているし。いやぁ、どういう方向に向かっていけばいいのかなぁと思って、何が正しいのかなぁと思って、正しさって何かなぁと思って、そういうことがわかっているのが賢さかなぁと思って、こんな展開。

分かるが進んでいくといろんなことがどんどん解体されていって、しっかりした土台などなくなってしまって、溺れそうになるのでした。
自分の中に芯がないといけない。でも芯てなんでしょうね?ぐずぐずになって、ぐるぐるして、結果としては基礎の部分というのは盲目的にならざるを得ない、土台のところはある程度までは、「なんかよくわかんないけど、こういうものなのだろう」というような思い込みが必要だ、ということが分かった。分かった?のかな?

分かつだけじゃだめ、方向性がなければ。
理解だけじゃだめ、意志がなければ。
と、いうことかもしれません。

当初の書きたかったことからだいぶ離れてしまったような気がします。こんな放り投げるみたいな文章で、すみません!!


ある日、ある場所で、こんなものを見つけて。
ぎゃあっとなりました。
ツボですツボ。ツボにハマるツボがちょっと多めの私です。
灯りのまわりだけ、咲いている。


そしてあたりを見回して、さらにぎゃあっとなる。
花が花が……。きれいに刈り込まれた植木から花だけぴょこんと顔を出しているよ。
偵察?


ぴょこんぴょこんぴょこんぴょこん!!
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