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ひげ

2014-06-11 23:54:18 | 詩のような・・


父のひげ

仕事から帰ってくると
程よく伸びていて

抱き抱えられて

そのひげで
頬擦りされた


じょりじょり

じょりじょり


嫌がりながらも
嫌いではなかった

楽しんでいた


笑いながら

じょりじょり

じょりじょり


時は
止めどなく
こぼれて落ちる




父のひげは
全て白くなり


頬擦り
されることも
なくなった


そして
僕は

そんなことを
思い出したながら


毎朝

出勤前に
ひげをそる









光 闇

2014-06-11 01:04:05 | 詩のような・・



眩しさに
目を開けていられない

咄嗟に手で目を
覆い隠した



光があるのに
何も見えない

光があるのに
見ることが出来ない


目を覆う指の隙間から
漏れる光は


やはり
眩し過ぎて

光しかない


闇は何処にも
存在しない


それだけでは




暗さに目を見開いても
何も見えない

視神経が千切れる程
凝視した



闇しかないので
何も見えない

闇しかないので
見ることが出来ない


手探りで掴もうとする
闇は


やはり
暗過ぎて

闇しかない


光は何処にも
存在しない


それだけでは