そこに
母のいる
安心
たかだか
5メートル先にある
大きな
アイスクリームに
母の足元から
屈託のない
笑顔でまっしぐら
輝く
アイスクリームに
抱きついたかと思えば
くるりと
方向転換
アイスクリームの
コーンの足元から
母の
腕の中へ
まっしぐら
それを
何度も繰り返して
笑顔は
その小さな顔から
はみ出したから
見とれている
僕にも
やって来たよ
2歳くらいかな
赤いコートに
着られた
女の子
そして
母に
いだかれて
頬と頬が
触れあうほど
いだかれて
僕はね
小さな君に
ちっぽけを
教わったよ
怒りや
悩みや
虚しさが
ちっぽけに
思えたよ
小さな君は
遥かに
僕より
大きいよ