《ヴェルディ》２０２２年シーズン J２ 第１節 AWAY V・ファーレン長崎戦

１ー１で引き分け

・試合メンバー

怪我人やコロナ感染者でどんなスタメンになるかなと楽しみにしていたが、このディフェンスラインにはビックリ。

後ろが重すぎないか？と心配にはなったが、ここ数年弱点だった高さは心配しなくてよく、セットプレーは期待できそうな４人に。

・試合の感想

去年の終盤に見せたサッカーを継続出来て、開幕から見せてくれて安心した。

あのサッカーが、去年の終盤の勢いだけではなかった事が証明できたと思う。
前からのプレスは連動していたし、去年以上に激しく行けていた。

ビルドアップでは皆ポジショニングがよく、相手が嵌めにきても慌てること無く繋げていた。

プレスにこられると慌ててしまいボールロストする事が去年までは多かったが、この試合での皆のプレーは余裕を感じさせるものだった。

去年のサッカーからバージョンアップした部分が開幕からしっかり見えた。

後半ボールを持ってから細かなミスが多く、前半のようにゴールに迫れなかったのは課題。

交代選手でなんとかしたかったが、離脱者が多くその中でのベンチメンバーだったので、ちょっと厳しかったかも。

ただこの交代で入ってきたメンバーで、もう一度勢いをつけられるようになれば、シーズンを戦っていける選手層になるので、もらえたチャンスを成長に繋げ結果を出してほしい。

・出場選手

高木和

開幕スタメンでいきなり古巣対決。

メンタルをコントロールするのが難しそうな状況でも、試合を通じて落ち着いてプレーしていた。

ビルドアップにも多く関わり、相手が嵌めに来ても陣形を見て冷静に空いている選手に正確にパスを繋げていた。

山越

新しいチームでの開幕戦で、いきなり右SB出来るのか心配だったが、思ったよりスムーズにプレーしていた。

強さや鋭い軌道で逆サイドに出すプレーも見れ、ある程度良さは出せていたと思う。

ミスになる危ない縦パスが何本かあったが、もっとチームに馴染んでいけばそういったミスも減っていくはず。

初めての移籍で開幕スタメンフル出場である程度良さを出せていたので、山越も手応えを掴めたんじゃないかな。

馬場

去年終盤に得た手応えを新シーズンに繋げ、開幕から素晴らしいプレーを見せてくれた。

フィジカルで勝る相手に同じ土俵で勝負るのではなく、鋭い読み等で冷静に対応。

攻撃でも状況判断がよく、味方を楽にする持ち上がりやパスを引き出すポジショニングを見せてくれた。

馬場も自分の良さを出せる状態になってきたのかも。

平

試合勘や感覚の部分でまだまだなところが見れたが、それでも平がいる安心感は今日のディフェンスラインに落ち着きを与えていたと思う。

完全復活というプレーではなかったが、平が９０分プレー出来たことはチームにとって本当に大きいし、サポーターとしても嬉しいことだった。

深澤

マッチアップしたクリスティアーノにも堂々と渡り合った。

攻撃では内側にポジションをとりボールを引き出し、パスの選択も面白く、左サイドでのプレーだったが去年から成長が分かるプレーだった。

左でもこのレベルでのプレーが出来るのは、選手起用の幅を広げさせチームに大きなプラスになる。

山本

去年より守備への意識も強度も上がっていた。

それでいてゴールへ直結するようなパスや、ペナルティエリアに走り込みシュートを打つ等、本来持っている攻撃面での姿も出せるようになった。

攻守に大きく影響力を与える選手になってきた。

石浦

苦手だった守備でとにかく走った。

凌我と二度追い三度追いを繰り返し、後半体力がつきても気持ちで足を動かしていた。

ただ守備に追われるだけではなく、らしいボールキープやパスも見せ、決定的なシュートの場面も複数あった。

決めてほしかったが、去年ならあれだけ守備をすれば攻撃では良さは出せなかったのが、石浦もあの状況でも良さを出せるようになってきたのは嬉しい。

１本決めたら一気にいきそいな雰囲気。

IHのポジション争いのレベルが一気に上がった。

梶川

好調って感じには見えなかった。

それでも、去年終盤からのよいサッカーを継続させる中心としてプレーをしていた。

梶川が調子が上がってくれば、さらによいサッカーになってくるはず。

山本などの成長で、梶川がもっともっとノビノビプレー出来るようになってくるんじゃないかな。

小池

そこまで目立たなかったが、ボールを引き出す動きは常に繰り返していた。

左サイドからの崩しが機能していたので、逆サイドの小池が決める場面は直ぐにくるはず。

杉本

２０２２年シーズンチーム初ゴールは杉本。

ちょっと意外な気がしましたが、これは今年の大爆発を予感させるゴールな気がする。

ゴールだけではなく攻守に去年よりキレのある動きを見せてくれた。

それでももっと出来るはずだし、サポーターももっともっとやってほしいと期待している。

その期待に応える雰囲気はプンプンに漂っている。

凌我

ゴールは無かったが決定機はあった。

チームの調子や凌我の調子が悪い時は、シュートの場面すらないので、悪い状態ではないと思う。

ホーム開幕戦でチームを勝利に導くゴールを決めてくれるはず。

新井

ちょっとボールが足に付いてなかった感じ。

それでもとにかく仕掛け続け、チームとしても仕掛けられる状況を作っていた。

仕掛けることでチームに勢いは与えられた。

試合に出ることで感覚もコンディションも上がってくるはずなので、近いうちにキレキレの新井が見れるはず。

橋本

今年も開幕戦に出場。

少し身体がガッチリした感じに見えた。

左サイドに入ったが、仕掛けてクロスを上げる場面も。

守備もやれるようになってきたように見えた。

コロナ等でメンバー入りのチャンスが続きそうなので、なんとかものにしたい。

阿野

橋本同様身体がガッチリしたように見えた。

IHで短い時間でのプレーだったが、自分を出そうという気持ちが見えた気がする。

阿野も今の状況はチャンス。

やってやろうと思わない方がおかしい。

河村

短い時間でそこまで特徴は分からなかった。

ただプレスにいく姿は、凌我や杉本とはまた違い迫力があり、相手に圧力をかけるプレスに見えた。

試合に出るチャンスは必ずある。

出場時間を伸ばしていけるよう、まずは短い時間でもアピールになるプレーを見せていきたい。