まもなく新年度新学期が始まります。
胸をときめかせて入学される新1年生。また、今年こそはと、一念発起して頑張ろ
うと思って進級する在校生。
このトキメキとは、どんなものだろうか。
この今年こそはと思う心は、どんなものだろうか。
このトキメキは、男女の違いはあっても、一杯に詰まっている事と思います。
どんな先生だろうか・お友達を沢山作ろう・給食は美味しいだろうな・何をどんな
勉強をするのかな・遠足は楽しいo(^o^)oな!・運動会はどんなかな・ランドセル
を背負って早く歩きたいなと、お姉ちゃんお兄ちゃんを想像して、おそらく自分が
同じ状況にいる事に気づいて満足気になれるであろう事が、このトキメキになる
のではないでしょうか。
この今年こそはと、思う心は、トキメキとは少し違います。
一学年進級した事でそれぞれの経験年数で、トキメキもあれば、そうでない場
合そうでない生徒もあります。
そうでない生徒の場合の問題点は、多くの場合”人間関係””家族環境の悪化”
”成績の評価”であると考えられると思います。
普通であれば進級するという事は、嬉しい筈です。
人間関係=友達との意見不一致からの仲違い
家族環境の悪化=家族との別れ(死亡・両親の別居離婚など)
成績の評価=評価の低下(成績の下降=理解不足)などが一つでもあれば
いろいろな点で岐路に立たされる場合が生じます。トキメキどころではありませ
ん。私が一番懸念する事は、成績の評価であります。
成績の評価がその子の持つ基準値に到達しなくて、手遅れの状態を生徒自身
が感じて勉強を放棄する事態がそれです。
現実としてあるのです。しかし、それを防ぐ手段が無いのかと言えば無いことは
ありません。ここは、やはり指導者の力量にかかっています。もしこの様な生徒を
生んだとすれば、酷ではありますが、その担任教師の猛省を促す他はありません
子供達は、分からない所は教えて欲しいのです。この部分の指導が先生に不足
していたのです。子供達は、自分で基準を持っているのです。恥ずかしくない基準
を! 完璧はさすがに難しい事だと思います。が、その子が持つ基準値位までは
先生も努力して成績の下降を防げれば、勉強の放棄=ぐれる事の始まりも防げ
ると思います。
下降に気づいた時点では、まだ間に合います。
子供達は、恥ずかしさを強がりに変えてグレ方がエスカレートして行くのです。
成績の下降を防いで上げれるのは、新任教師であろうがベテラン教師であろう
が、先生貴方なのです。特に信頼を置いているのは、他でもない担任の先生なの
です。信頼と言う文字は、頼りに足る人なんです。分かりやすく教えてあげて下さ
い。
算数は特に勉強の幅が広く、つながりがあってある単元で詰まると後々困る事
があると言いますが、そうではありません。5年生まで理解に困っていても6年生
である事をしっかり30分程勉強をすれば、解決出来る方法はあります。
新任の先生それはなんだと思いますか。
それはね、分かり易い言葉を選んで説明するのです。
「割合」がそれなんです。
割合は、算数の全てに繋がっているからです。
だから、6年生になって勉強しだしても追いつけるのです。
ここに理解に苦しむ生徒がおります。新任の先生、次の問題についてどの様に
教えてあげますか。
5 x = 5
5 x =10 紛れもなく九九表です。この九九から幾通りもの指導が出来ます。
数字と割合に強くさせる要素を含んでいます。
それでは、次の問題。
278917 x □ =6703
答えは、割り算で求めても割り切れません。□の求め方についてあなたならば、どの様に
教えますか? 割合を研究していれば簡単に教えられて、尚且つ生徒に割合を理解させる
手段に使えますよ。
この計算式の指導研究をすれば、自ずと割合に繋がり(割合指導)がスムーズにできて
習う側の生徒も分かりやすく負担が少なくなりますから、是非とも研究して下さい。
担任の指導力の差で、子供達の理解にも差が出来て、ここから学力の差が
発生して行く。差を生み出しているのは、個々人の理解力の差より以前に先生
の研究の差・指導力の差であると、新任の先生は肝に銘じて欲しいと思います。