やはり算数は、テクニカル的な指導法より割合思考に沿った指導法の方が適切

2013年05月11日 14時38分49秒 | 日記

 私の持論は、算数においてはテクニカル的ではなく論理的に説明の付く

指導でないと生徒に対して失礼であると言う事です。

 割合に絡む指導で、例えば今回の全国学力テスト算数Aの(8)は、問  

題提起には格好の題材で、テクニカル的な指導法をまだ放棄されてい

ない指導者には是非とも検討を戴きたいと思います。

 8     次の問題に答えましょう。

(1)  200cmの50%の長さは、□ cmです。

   塾に行っている児童がこの解き方に、説明を次のようにしました。

 基になる数を200として のX(のかけ)だから 200X0.5とするので

 答えは100となり    (1)100 (2)150 (3)250 (4)400 の

 中の(1)ですと!   正解です。 この児童は、正答を得るテクニック

は得られたとしても、どうでしょうか 割合は理解出来たでしょうか!

 

 この様な指導法はどうでしょうか。

 この形 皆さん良く知っているでしょう 

   被乗数 X  乗数 = 積

   元の数 Xかける数= 答え

   基の数 X 割合 =  答え   色々な言葉があってみんな同じ

 なのに、何故こんな3つも出て来るんだろう不思議だと思いませんか。

  これはね、割合学習が出てきた時に、「割合」をしっかりと教えて貰えた生徒であれば困らないんだけど、やはり「割合」の言葉が出てくる・・・

   基の数(基準値) X 割合 = 答え を覚えないと!

   基準量1に対して X 1から増減させる量=これを分からないと

 勉強した事にならないんですよ!  のX(のかけ) と教えてもらって

簡単に解けるのは、今だけならいいけれど算数は全てと言っていい位

割合で繋がっているから、特に文章問題になると困るんですよ。

 「割合」は、整数・小数・分数・歩合・百分率の五種だから分かり易い

のでがんばろうね!  %があったり割分厘が付いていたり0.25とか

50とか三分の一(1/3)とかが・・・「割合」と言うんだよ。

 これらは、  A  X  B  =    C  の場所だけで使い1より

大か小を見つけてこの式の答えは、基準量より >なり<かを判断で

きるようにする、これが論理的な学習なんですよ。

 

 (2)で出てくる問題

   500gの120%の重さは、□です。  120%は1より大きいので

     (1) 500より軽い (2) 500gより重い (3) 500gと同じ

  この様な問題は、計算をするのではなく「割合」が理解出来ているの

かどうかを問われている訳で、「割合」をしっかりと指導できていたのか

生徒は、この「割合」を理解出来ていたのかどうかが 「統計」が出れば

その指導法の善し悪しも分かることでしょう。

 

  実際のところ、「割合」の理解力は大人の理解力を調べれば、今まで

の公教育でのお粗末さは歴然としています。

  特に今年度の新任教師の方で、「割合指導」に自信が持てない

先生は、何が何でも「割合」についての指導研究だけは、優先的に

進めて欲しいと思います。100%の生徒が理解に到達出来る分かり

易い方法で結果が伴う成果を期待します。

 

 

 


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