今部屋に戻ってきました。
JR→近鉄の乗り換えで電車待ち30分。
特急に乗ればよかったのかもしれなけれど、特急料金510円払うのも馬鹿らしいし。
ホームで待っていると特急列車。
前半分が新しいカラーリング、後ろ半分が旧来のカラーリング。
どちらも16000系。
カラーリングが変わっても、座席は従来と一緒かな?
そうすると、向かいのホームにも特急列車。
こちらは11600系Aceですね。
急いで向かいのホームに移動。
こちらはシートが新しいですね。
往復の列車、そして実家で完読できました。
タイトルが「芥川症」。
芥川龍之介の短編小説に着想を得た短編小説集です。
表紙のイラストも芥川龍之介ですね。
7編のタイトルは次の通りで()内がそれぞれ芥川龍之介の作品。
「病院の中」 (藪の中)
「他生門」 (羅生門)
「耳」 (鼻)
「クモの意図」 (蜘蛛の糸)
「極楽変」 (地獄変)
「バナナ粥」 (芋粥)
「或利口の一生」 (或阿呆の一生)
「或利口の一生」の「パクリ」で次のように書かれています。
小説というものは、自分で筋を考えなければならないと思っていた。
だが、芥川龍之介の短編には、『今昔物語集』に想を得たものが多い。
「想を得た」というと上品だが、つまりはパクリだ。そんな小説でいいなら、自分にも書けるものではないか。
とはいえ、龍之介の作品とは全く異なる筋です。
「耳」「極楽変」はかなりグロい作品となっていますし、
「病院の中」は医療の難しさを知る索引であり、
「クモの意図」はクスッと笑える作品。最後のオチも。
しかし何と言っても興味深いのは「或利口の一生」。
他の作品も読んでみようと思いましたね。