Inside Your Head 2
私と海人が知り合ったのはクラブ
あの日は一日中 いろんなトラブルが重なって
ずっとイライラしていたから
気晴らしにクラブに躍りに行った
音に合わせて無心で踊る
時々 声をかけてくる男はチャラいし
タイプの男もいなかった
カウンターでドライマンハッタンを受け取り
グラスを見つめる
やっぱりつまんないわね …
帰ろうかしら
そんな時 フロアが沸き立ってきた
フロアの方に視線を移すと
真ん中でダンスをする一人の男がいた
その男を周りが囲み盛り上げながら見ている
レベルの違う凄いダンス ーーー
へぇ、格好良いじゃない
その男が“海人”だった
彼はフロアからカウンターに向かって歩いてきた
「水とビールください。」
カウンターの男にオーダーする
私と海人が知り合ったのはクラブ
あの日は一日中 いろんなトラブルが重なって
ずっとイライラしていたから
気晴らしにクラブに躍りに行った
音に合わせて無心で踊る
時々 声をかけてくる男はチャラいし
タイプの男もいなかった
カウンターでドライマンハッタンを受け取り
グラスを見つめる
やっぱりつまんないわね …
帰ろうかしら
そんな時 フロアが沸き立ってきた
フロアの方に視線を移すと
真ん中でダンスをする一人の男がいた
その男を周りが囲み盛り上げながら見ている
レベルの違う凄いダンス ーーー
へぇ、格好良いじゃない
その男が“海人”だった
彼はフロアからカウンターに向かって歩いてきた
「水とビールください。」
カウンターの男にオーダーする
グラスを持つ綺麗な手指
汗をかいている横顔
その汗が首にまで流れる
喉仏がはっきり出ていて
水を飲むと上下するのがはっきりとわかる
ーー セクシーに見えた
さっきのダンスを見ていた可愛い娘が数人
彼に話しかけてきた
「さっき凄くカッコよかった!一人なら私達と一緒に飲まない?」
「俺はもう帰るから。ごめんね?(笑)」
あら? 可愛い女の子なのに断った
「残念!じゃあ連絡先だけでも教えて~ 」
「ごめん(笑) また来るから(笑)」
爽やかな笑顔で受け流していた
ビールを飲みながらフロアを見る彼が
ふと私の方を見て歩み寄ってきた
「あの、、さっきのダンス、見てくれました ?」
「あなたのダンス?」
「ん… (笑)」
「格好良かったわ。」
「ほんとにっ!?」
喉仏がはっきり出ていて
水を飲むと上下するのがはっきりとわかる
ーー セクシーに見えた
さっきのダンスを見ていた可愛い娘が数人
彼に話しかけてきた
「さっき凄くカッコよかった!一人なら私達と一緒に飲まない?」
「俺はもう帰るから。ごめんね?(笑)」
あら? 可愛い女の子なのに断った
「残念!じゃあ連絡先だけでも教えて~ 」
「ごめん(笑) また来るから(笑)」
爽やかな笑顔で受け流していた
ビールを飲みながらフロアを見る彼が
ふと私の方を見て歩み寄ってきた
「あの、、さっきのダンス、見てくれました ?」
「あなたのダンス?」
「ん… (笑)」
「格好良かったわ。」
「ほんとにっ!?」
嬉しそうな笑顔に変わった
笑うと可愛い
「実は君にアピールしたつもりだった(笑)」
そうなの?
なに?? 言うことも可愛い
私は久しぶりに 胸がキュンとした
「君に色んな男が声かけてるのを見てた。
俺も君に声をかけてみたかったんだけど
きっと俺もあんな風にスルーされるんだろうなって思って(笑)」
子供みたいな無邪気な笑顔で
変に格好つけたり駆け引きしたりせず
素直な想いを打ち明ける彼に好感を持った
「ねぇ、私と ここ出ない?」
それから私がたまに使う落ち着いたバーに入った
彼は若いのに意外紳士的
そして 私の気を引きたくて
一生懸命 話題を振ってくる
その一生懸命な姿が凄く可愛らしくて
眺めてるだけで癒される
随分と若いわね
まだ大学生くらいかしら?
「莉桜さんには彼氏とか… いるのかな」
ドキドキしながら聞いてるのが手に取るようにわかりやすい
付き合ってる男はいない
私は久しぶりに 胸がキュンとした
「君に色んな男が声かけてるのを見てた。
俺も君に声をかけてみたかったんだけど
きっと俺もあんな風にスルーされるんだろうなって思って(笑)」
子供みたいな無邪気な笑顔で
変に格好つけたり駆け引きしたりせず
素直な想いを打ち明ける彼に好感を持った
「ねぇ、私と ここ出ない?」
それから私がたまに使う落ち着いたバーに入った
彼は若いのに意外紳士的
そして 私の気を引きたくて
一生懸命 話題を振ってくる
その一生懸命な姿が凄く可愛らしくて
眺めてるだけで癒される
随分と若いわね
まだ大学生くらいかしら?
「莉桜さんには彼氏とか… いるのかな」
ドキドキしながら聞いてるのが手に取るようにわかりやすい
付き合ってる男はいない
たまに食事をする男は みんな仕事関係者
付き合うとか
付き合うとか
誰かの女になって男に束縛されるのが
面倒でもうイヤ
「男はいないわ。私、そういうの面倒なの。」
そういうと彼は目を丸くした
「じゃあ今は特定の男はいないってことだね?」
嬉しそうな笑顔をする
「今は誰とも付き合う気はないの。」
「 !!… そう、か」
シュンとなる所もまた可愛い(笑)
でも若い彼は諦められないのか
「でも… でも、また会えない?」
純粋に瞳をキラキラさせて真っ直ぐ私を見る
まるで仔犬を見ているみたいで
またキュンとなる
「いいわよ」
連絡先を交換した
こんな風に 仕事とは関係のない男に
連絡先を教えたことはこの数年間 全くなかった
朝と晩、一日3通
毎日 彼からメールが届くようになった
私が返信しなくても 毎日毎日欠かさず
しつこくならないよう
彼なりに気遣いをしているのか
その3通以上は来ない
気遣う内容だったり
応援?と思われる内容や
自分の近況や趣味 オススメの映画とか
きっと
明日は何を書こうかと考えているような
何度も書いては消し、を繰り返したかもしれない
そんな誠実な印象を受ける丁寧なメールと感じる
そこに彼の人柄が感じられる
そんな誠実な印象を受ける丁寧なメールと感じる
そこに彼の人柄が感じられる
まさか 本気で私のこと好きなのかしら…?
まだあの夜しか会ってないのに?
私は信じた男に裏切られた過去がある
それから懸命に仕事に打ち込んで今がある
あれから 本気で男を好きにならないと誓った
私は経営者だから
人に愚痴やプライベートの悩みとか言えないし
簡単に心の内側を見せたくないのもある
ーー でも
この彼の純粋な誠実さなら
もしかしたら…
ずっと一方的に来ていた彼からのメールが
ある日を境いに来なくなった
今まではあんなに長い文章を送ってきていたのに
最後に来たメッセージは
“莉桜さんに会いたいよ”
ただ その一言だけだった
何かあったのかしらーー
今日もメールは来なかった
昼間にメールが来たことはないけど
気付くと一日に何度もスマホをチェックするようになっていた
私が返信をしないから
迷惑なのかもしれないと思ったのかもしれない
彼は若いし 女には困らないだろう
それでいい …
それで …
今までの受信メールを読み返した
下心があって近づいてきた訳ではなく
下心があって近づいてきた訳ではなく
純粋に私の事が好きなんだと
好きという言葉以外の言葉を使って伝えてきている
好きという言葉以外の言葉を使って伝えてきている
… なんだか
胸の奥が何かにぎゅっと掴まれているみたいに苦しい
今頃 彼は何を思っているだろうかと
今頃 彼は何を思っているだろうかと
考えるようになった
もう私のこと 諦めたのかしらと思うと
また胸がチクッと痛くなる
気になって 気になって
私は彼にメールを送った
すると 彼から直ぐに返事が返ってきた
“俺 君に嫌われてるのかと思ってた。返事、ありがとう。君に会いたいよ。”
その言葉に
私も無性に彼に会いたくなった
“明日の夜 会わない?”
その返信に彼は即答してきた
“ 会いたい! 今直ぐでもいいくらい。 明日どこに行けばいい?”
彼の嬉しさが文面から伝わってくる
やっぱり可愛い
気づけば…
私自身も彼に会うのが楽しみになっていた
ーーー
翌日の夜
“明日の夜 会わない?”
その返信に彼は即答してきた
“ 会いたい! 今直ぐでもいいくらい。 明日どこに行けばいい?”
彼の嬉しさが文面から伝わってくる
やっぱり可愛い
気づけば…
私自身も彼に会うのが楽しみになっていた
ーーー
翌日の夜
食事をしに行った
「嬉しいな。また会えるなんて…」
ずっと微笑みながら私を見つめる彼
「ねぇ、海人くん。」
「海人でいいから。くん付けじゃ年下ってことが気になる。」
だって本当に年下じゃない
そこを気にするなんて ほんと可愛いわね(笑)
「わかったわ。じゃあ海人ね。海人はなんで私なの?
あんなにダンスも上手いし 色んな女の子から声もかけられてたじゃない? モテてるんじゃないの?」
「…そんなこと、なにも意味はない
俺が… 莉桜さんに一目惚れしたんだから、莉桜さんから想われたいよ。」
視線を外し はにかみながら告白をした
なぁに~?
もう、可愛い(笑)
ダンスをする姿や
流れる汗のセクシーな横顔を思い出した
あんなセクシーな所もあるのに…
あのセクシーな彼がまた見たくなった
「海人… 今夜一晩 私と付き合わない?」
「もちろん!どこか行きたい所あるの?」
子供みたいなウキウキした表情で聞いてくる
そういう意味じゃないんだけど(笑)
「私のこと 知りたくない?」
「莉桜さんのことなら何でも知りたいよ!(笑)」
嬉しそうに笑う
まだわかってないのね
無邪気で可愛い
ーーーーー
「莉桜さん、、、あの… 」
帝国ホテルのフロントで鍵を受け取る私に彼は戸惑っている
「部屋で飲みましょ?」
「あ、うん 、、、」
エレベーターに乗り込む
彼は一言も話さない
彼の緊張感が伝わってくる
こんな時 肩も抱いてくれないのね(笑)
その純粋さが良い
部屋のドアを押し開くと広く落ち着いた部屋で夜景が綺麗に見える
ルームサービスでワインやチーズを頼んで乾杯した
食事の時とは別人みたいに口数が少ない
そこまで分かりやすく緊張する?(笑)
もしかして… 初めて、とか?
まさかね(笑)
「莉桜さん、 その 、 、いいのかな 」
私は言ってる意味に気付かないフリをした
「何を?」
真っ赤な顔になって
「 だから、その、俺が、さ? その、君を、抱いても… いいのかなって、思って 」
言葉を詰まらせながら
真面目な顔で私を真っ直ぐ見つめた
なに!?
この可愛いさ!!
私 今まで年下と付き合ったことはなかったけど
この子
ほんと可愛い
つい笑ってしまった
「ごめん(笑)」
「 俺、からかわれてる…?」
まさかね(笑)
「莉桜さん、 その 、 、いいのかな 」
私は言ってる意味に気付かないフリをした
「何を?」
真っ赤な顔になって
「 だから、その、俺が、さ? その、君を、抱いても… いいのかなって、思って 」
言葉を詰まらせながら
真面目な顔で私を真っ直ぐ見つめた
なに!?
この可愛いさ!!
私 今まで年下と付き合ったことはなかったけど
この子
ほんと可愛い
つい笑ってしまった
「ごめん(笑)」
「 俺、からかわれてる…?」
少し拗ねた顔も可愛い
「そうじゃないわ(笑) 可愛いから… つい(笑)」
彼の傍に歩み寄り頬に触れる
彼がソファから立ち上がり私の腰を引き寄せ見下ろした
その目がキラキラと潤んでいる
「可愛いって言葉… 俺は嬉しくない。莉桜さんに男として見られてない気がする。」
「莉桜でいいわ。」
「 …莉桜」
切なそうな表情で私の名をつぶやいた
可愛いだけじゃなくて
こんな表情もするのね
「本気なんだ… 俺 」
「わかってたわ」
「振り向いて欲しかったし 俺のことも知って欲しかった。 君のことも知りたい。好きになって欲しいってずっと思ってた。」
それはあなたのメールから伝わっていた
「あなたは誠実な男ね… あなたみたいな男
久しぶりに会ったわ(笑)」
「俺はまだ君のこと全然知らない。なのに心は君ばかり思い出させる。
これが一目惚れなんだって初めて知った。」
少し顔を赤らめながら頑張って想いを伝えようとしている
ドキドキする自分に気付く
ーー私 今ときめいてる?
この感覚 何年ぶりだろう…
ずっと可愛いと思っていた彼が
セクシーな大人の男の表情に変わった
初めて唇を重ねた
ーー 上手なキス
私はキスが上手な男が好き
はじめは何度か触れるだけのキス
「そうじゃないわ(笑) 可愛いから… つい(笑)」
彼の傍に歩み寄り頬に触れる
彼がソファから立ち上がり私の腰を引き寄せ見下ろした
その目がキラキラと潤んでいる
「可愛いって言葉… 俺は嬉しくない。莉桜さんに男として見られてない気がする。」
「莉桜でいいわ。」
「 …莉桜」
切なそうな表情で私の名をつぶやいた
可愛いだけじゃなくて
こんな表情もするのね
「本気なんだ… 俺 」
「わかってたわ」
「振り向いて欲しかったし 俺のことも知って欲しかった。 君のことも知りたい。好きになって欲しいってずっと思ってた。」
それはあなたのメールから伝わっていた
「あなたは誠実な男ね… あなたみたいな男
久しぶりに会ったわ(笑)」
「俺はまだ君のこと全然知らない。なのに心は君ばかり思い出させる。
これが一目惚れなんだって初めて知った。」
少し顔を赤らめながら頑張って想いを伝えようとしている
ドキドキする自分に気付く
ーー私 今ときめいてる?
この感覚 何年ぶりだろう…
ずっと可愛いと思っていた彼が
セクシーな大人の男の表情に変わった
初めて唇を重ねた
ーー 上手なキス
私はキスが上手な男が好き
はじめは何度か触れるだけのキス
それがゆっくりと大人の甘いキスに変わっていく
海人 慣れてる ーー
直感的にそう感じた
それは私には良い意味のギャップだった
誠実さと私への想いも伝わるキス
キスだけでこんなに伝わるんだと知った
ーーー
「先にシャワー浴びたいわ。」
「そうだね、うん、わかった(笑)」
私がシャワーを浴びて出てくると
ワインのボトルが半分近くまで減っていた
「じゃあ俺もシャワーしてくる」
私を見ず 照れくさそうな表情をして
シャワールームに向かった
ワインを半分も飲むなんて
相当緊張してるのかしら
「かわい… ふふっ(笑)」
20分ぐらいで出てきた
急いで出てきたのかまだ髪が乾ききれていなかった
「髪 、まだ乾いてないわよ(笑)」
髪に触れる私の手首を掴んで
真剣な表情で私を見つめる
また鼓動が早くなってきた
彼は私を抱き締めてきた
広い胸
力強い腕
可愛いと思ってた彼の男らしさを感じる
私を抱き上げベッドに降ろすと
私のバスローブの紐を優しくほどいた
バスローブの前を開けることなく
ゆっくりバスローブの中に手を差し入れ
首筋から鎖骨 そして肩へと優しく指先で撫で
唇を合わせてきた
彼の柔らかな唇の感触
若いのにガツガツしていない
やっぱり“女”を知ってる …
どこが感じるのかを知りたいように
丁寧に探って確認ような愛撫
こんなに大事にされるのも
こんなに心臓が高鳴るのも
こんなに開放的になれるのも
もしかしたら初めてかもしれない
大事にされているのを感じる
「とても綺麗だね…」
耳触りの良い優しい声
心地いい言葉
男に抱かれるって
今まではこんなんじゃなかった ……
ーーー
しばらく放心していた私を
タオルで顔や身体の汗をぬぐう
枕元に水を用意して私の頭をまた撫でた
なんでこんなに慣れてるの?
なんでこんなに優しいの?
虚ろに彼を見ると
優しく微笑んで私を見つめている
「海人… 」
「うん?」 優しい笑顔の彼
こんなに 誰かに誠実に想われるの
初めてかもしれない
気持ちが入ったセックスって
本来はこんなに良いものなのね
そんなことを静かに思った
「莉桜のこと少しだけわかった(笑)」
またあの無邪気な可愛い笑顔をした
彼は私より6歳も年下だけど
彼の優しさは
独りで戦っていた私には堪らなく心地良く感じた
ーーーー
疲れた…
一瞬 眠ってた
彼の優しい声で目が覚めると
外は薄明るくなっていた
眠っていたのは一瞬ではなかった
「莉桜… シャワー浴びに行こうか」
私の身体をバスローブでくるみ支えるようにシャワールームに私を連れていくと
良い温度のシャワーを優しく肩にかけ身体を撫でた
「少し眠れたみたいで良かった。」
優しく微笑みながら身体をボディソープで撫で洗う
ここまで してくれた男なんていなかった
「海人… 本気なの…?」
「え? 何が? 」
「私への気持ちよ。」
「それは… 俺の想いが伝わらなかったってこと、かな、、 」
笑顔だったのが 一瞬でシュンとなった
「俺の気持ち… 君に伝わってるって思ってたんだけど… 想いを伝えることって難しいね(笑)」
切ない気持ちを抑え 笑顔を返す彼
私たち…
会ってまだ二度目なのに
なんでそこまで真剣に誰かを想えるのか
私には理解し難いけど
少なくとも彼の気持ちは伝わっていたし
私も好意を持ったからこそ誘った
この男を知りたくて ーー
始めは恋とかそんな感情じゃなくて
ただ興味が湧いたからで
「髪も洗ってあげるね(笑)」
微笑みながら優しく話しかけてくる
この耳障りの良い 優しい声が
心地良い…
私…
やっぱり
この若い男に 堕ちかけてるのかしら
ーーーー
三度目に彼と会った夜は
私の要望でドライブをすることになった
迎えにきた彼の車に驚いた
アウディA3のホワイトカラー
「意外といい車に乗ってるわね」
「あっ 、うん… ありがと」
微笑み返してきた
海人はなんの仕事してるのかしら
私は男の職業は気にしない方だから聞いてなかったな
「どこ行きたい?」
「 どこでもいいの。あなたが行きたい場所なら。」
「俺の行きたい場所?」
「どこかある?」
「んー。あっ、じゃあさ、観覧車に乗らない ?」
ニコニコしてチラッと私の顔を見た
夜の観覧車に乗りに行った
雨上がりの東京の街
観覧車の窓についた水滴が光を乱反射させ
東京の街をより一層ロマンティックに魅せいた
「…隣に座ってもいい?」
彼が微笑みながら聞いてきた
海人はなんの仕事してるのかしら
私は男の職業は気にしない方だから聞いてなかったな
「どこ行きたい?」
「 どこでもいいの。あなたが行きたい場所なら。」
「俺の行きたい場所?」
「どこかある?」
「んー。あっ、じゃあさ、観覧車に乗らない ?」
ニコニコしてチラッと私の顔を見た
夜の観覧車に乗りに行った
雨上がりの東京の街
観覧車の窓についた水滴が光を乱反射させ
東京の街をより一層ロマンティックに魅せいた
「…隣に座ってもいい?」
彼が微笑みながら聞いてきた
わざわざ伺いを立てるところも本当に可愛い
隣に座ると私の手を握り
緊張してるかのように口元をきゅっと閉じ
視線は外の景色に向けられていた
「海人…」
「ん?」
私の方に向いた瞬間 彼の唇にキスをした
「莉桜からキスしてくれるなんて…」
驚きながらも嬉しそうな表情に変わる
「ロマンティックだからかな?なんとなく… (笑)」
「何となくでも嬉しい… 少しでも俺に好意を持ってくれてるって思えるから 」
彼のこういう駆け引きのない素直な性格が
一緒にいて気が楽で心地いい
「ねぇ、何か、歌ってみて 」
綺麗な優しい声だから
どんな歌声なんだろうと思って言ってみた
「えっ? 歌!? ここで!?」
「…ダメ?」
ちょっと拗ねたフリをしてみた
「あっ!いや、わかった!」
焦りながら了承した彼が堪らなく可愛い
少し考えた後
口ずさむように静かに歌いだした
洋楽… ?
歌声は話声よりも綺麗…
優しい歌い方
そして凄く上手くて甘い…
彼の魅力がそのまま歌声から
表現されているみたい
甘いキスを思い起こさせるような
セクシーなブレス使いに
鳥肌が立った
「なんて曲?」
“Human Nature”
「 君を想いながら歌った 」
優しく微笑む
"Human Nature"
Looking out
ネオンが瞬く
Across the night-time
眠らない街を
The city winks a sleepless eye
ホテルの部屋から見下ろしていた
Hear her voice
彼女の
Shake my window
声に
Sweet seducing sighs
心が震えた
Get me out
僕をここから
Into the night-time
連れ出してよ
Four walls won't hold me tonight
今夜は部屋にいたくない
If this town
この街の名が
Is just an apple
アップルなら
Then let me take a bite
その甘さを味わってみたい
If they say, "Why? Why?"
なんでって
Tell 'em that is human nature
僕だって人間だから
Why, why does he do it that way?
孤独が定めでも
Reaching out
出会いを求めて
To touch a stranger
僕は街に出た
Electric eyes are everywhere
どこもかしこもキラキラしていた
See that girl
僕はそこで君を見つけたんだ
She knows I'm watching
君も僕に気が付いて
She likes the way I stare
僕の視線を感じていた
If they say, "Why? Why?"
なんでって
Just tell 'em that is human nature
僕だって人間だから
Why, why does he do it that way?
孤独が運命だとしても
If they say, "Why? Why?"
なんでって
(Do you really like me to be around?)
本当にそばにいてほしいの?
I like livin' this way
こうやって生きるしかないのさ
I like lovin' this way
こうやって愛するしかないのさ
Looking out Across the morning
朝を迎えて
The city's heart begins to beat
街はまた活気づく
Reaching out I touch her shoulder
手を伸ばして彼女の肩に触れた
I'm dreaming of the street
僕は夢を見ているんだろう
If they say, "Why? Why?"
なんでって
Tell 'em that is human nature
僕だって人間だから
Why, why does he do it that way?
孤独が運命だとしても
If they say, "Why? Why?"
なんでって
(Just tell me you like me to be around.)
ただそばにいてほしいって言ってよ
「俺の気持ちに近いかなって(笑)」
観覧車は下に到着した
「もう到着しちゃった 残念(笑)」
彼は私の手をひき
エスコートしてくれながら観覧車を降りた
彼の一途で真っ直ぐな優しさや
何気ない思いやりに
私は彼に少しずつ心が傾いていくようだった ーー
車に乗り込みエンジンのスタートのボタンを押す
「もし君が構わなければ 君のウチ見てみたいな」
「え?」
「ダメならいいよ」 苦笑いする
「…その内、ね」
「うん…」
“凄く残念” って顔に書いてあるわよ(笑)
「あの… さ 俺のこと… どう思ってる?」
どうって ーー
私にもわからない
「素敵な人と思ってるから こうして会ってる」
「俺のこと… 好き?」
やっぱり聞きたいわよね
「わからない… 少なくとも会いたいから会ってる。」
「…そっか 、、うん 、 今はそれだけでも嬉しい。 ありがと。」
彼は優しく微笑んだ
あなたが欲しがる言葉はわかってる
でも あなたに恋愛感情がある 、とは今は言えない
あなたは優しい
「ロマンティックだからかな?なんとなく… (笑)」
「何となくでも嬉しい… 少しでも俺に好意を持ってくれてるって思えるから 」
彼のこういう駆け引きのない素直な性格が
一緒にいて気が楽で心地いい
「ねぇ、何か、歌ってみて 」
綺麗な優しい声だから
どんな歌声なんだろうと思って言ってみた
「えっ? 歌!? ここで!?」
「…ダメ?」
ちょっと拗ねたフリをしてみた
「あっ!いや、わかった!」
焦りながら了承した彼が堪らなく可愛い
少し考えた後
口ずさむように静かに歌いだした
洋楽… ?
歌声は話声よりも綺麗…
優しい歌い方
そして凄く上手くて甘い…
彼の魅力がそのまま歌声から
表現されているみたい
甘いキスを思い起こさせるような
セクシーなブレス使いに
鳥肌が立った
「なんて曲?」
“Human Nature”
「 君を想いながら歌った 」
優しく微笑む
"Human Nature"
Looking out
ネオンが瞬く
Across the night-time
眠らない街を
The city winks a sleepless eye
ホテルの部屋から見下ろしていた
Hear her voice
彼女の
Shake my window
声に
Sweet seducing sighs
心が震えた
Get me out
僕をここから
Into the night-time
連れ出してよ
Four walls won't hold me tonight
今夜は部屋にいたくない
If this town
この街の名が
Is just an apple
アップルなら
Then let me take a bite
その甘さを味わってみたい
If they say, "Why? Why?"
なんでって
Tell 'em that is human nature
僕だって人間だから
Why, why does he do it that way?
孤独が定めでも
Reaching out
出会いを求めて
To touch a stranger
僕は街に出た
Electric eyes are everywhere
どこもかしこもキラキラしていた
See that girl
僕はそこで君を見つけたんだ
She knows I'm watching
君も僕に気が付いて
She likes the way I stare
僕の視線を感じていた
If they say, "Why? Why?"
なんでって
Just tell 'em that is human nature
僕だって人間だから
Why, why does he do it that way?
孤独が運命だとしても
If they say, "Why? Why?"
なんでって
(Do you really like me to be around?)
本当にそばにいてほしいの?
I like livin' this way
こうやって生きるしかないのさ
I like lovin' this way
こうやって愛するしかないのさ
Looking out Across the morning
朝を迎えて
The city's heart begins to beat
街はまた活気づく
Reaching out I touch her shoulder
手を伸ばして彼女の肩に触れた
I'm dreaming of the street
僕は夢を見ているんだろう
If they say, "Why? Why?"
なんでって
Tell 'em that is human nature
僕だって人間だから
Why, why does he do it that way?
孤独が運命だとしても
If they say, "Why? Why?"
なんでって
(Just tell me you like me to be around.)
ただそばにいてほしいって言ってよ
「俺の気持ちに近いかなって(笑)」
観覧車は下に到着した
「もう到着しちゃった 残念(笑)」
彼は私の手をひき
エスコートしてくれながら観覧車を降りた
彼の一途で真っ直ぐな優しさや
何気ない思いやりに
私は彼に少しずつ心が傾いていくようだった ーー
車に乗り込みエンジンのスタートのボタンを押す
「もし君が構わなければ 君のウチ見てみたいな」
「え?」
「ダメならいいよ」 苦笑いする
「…その内、ね」
「うん…」
“凄く残念” って顔に書いてあるわよ(笑)
「あの… さ 俺のこと… どう思ってる?」
どうって ーー
私にもわからない
「素敵な人と思ってるから こうして会ってる」
「俺のこと… 好き?」
やっぱり聞きたいわよね
「わからない… 少なくとも会いたいから会ってる。」
「…そっか 、、うん 、 今はそれだけでも嬉しい。 ありがと。」
彼は優しく微笑んだ
あなたが欲しがる言葉はわかってる
でも あなたに恋愛感情がある 、とは今は言えない
あなたは優しい
一緒にいて癒される
女として とても大切にしてくれる
それが嬉しいし
私も一人の女でいられる
あなたとキスしたり抱きあうことを
私はまた求めてしまうだろう
でもそれは割りきった 冷めた感情で
あなたにそんなことを求める訳じゃない
あなたにときめいて 心が高揚して
またあなたに触れられたいと思う
それは恋だろうか?
恋の感情がどんなものだったのか
もう思い出せないほど私は恋をしていないから
恋の確証が持てた時
“好き”という言葉をあなたに伝えようと思う
それまでは この距離感でいたい
この距離感は
私にとって居心地がいい…
あなたにはもどかしい距離感とわかってるけど…
ーーーーーーーーーーーーー