モジリア

74歳のブロガー。ギネスを目指す!(^^)!
おじさんが読む「赤毛のアン」

十兵衛はなぜ?宿題です

2011年12月30日 | 何故 十兵衛は?
11・12・30



畑にある大根です。冬の季語
あぶらな科の一年生または越年生の植物です。
春の七草の一つ「すずしろ」です
土が力ゆるめ大根抜けにけり(黛 執)
土が力を緩めてくれたから大根が抜けたんです。

11・12・29

幸田露伴、永井荷風、水木洋子を巡り最後に市川文学館を訪ね
学芸員に市川の文学について解説してもらった。

序でに露伴の五重塔をネタにクイズを試みた。

嵐の激しさに驚いて、
十兵衛は急いで五重塔へ駆けつけた。○か×か」

清吉の暴力で十兵衛は何処にどんな怪我をしたか……等々
十兵衛の特徴的なところをクイズ形式で五重塔の粗筋を追った。

そして、最後に
「何故、十兵衛は五重塔を建てる気になったのか?」の問いには
誰も発言しなかった。

「宿題にします、次回の文学散歩の時に発表してください」

次会に宿題を出して文学散
幸田露伴、永井荷風、水木洋子を巡るコースは散会した。

質問した私自身、
確たる正解がある訳ではなかった。

半ば咄嗟にでてしまった質問だった。

次会は市川の句碑、詩碑を巡って
市川真間の相田みつを記念館で終わった。

館長に相田みつをを語ってもらった後、
宿題の発表に移った。

「何故、十兵衛は五重塔を建てる気になったのか?」
誰も手を上げない。

興味がなかったのか、と思った。

「五重塔を読み返した人?」と尋ねると

ほぼ全員が読み返している。

中には5回も読み返した人がいる。でも、
「こうじゃないか……」とか、
「あゝじゃないか……」と誰も発言しない。

主催者として一応正解らしきものを
答えなければならない、

朗円上人の徳に絆(ほだ)されて
十兵衛の心に火がついた!と私は考えます」

「何だ!そんなことで答えになるのか?」と
云わんばかりの雰囲気だった。

朗円上人の徳を慕い、
多くの人が感応寺建立に寄金を寄せた。

寄金が集まり過ぎて
五重塔を建立すると云う経緯から考えると、

元々腕は確かな十兵衛のこと、
眠っていた野心?に火がついた、と
私は考えます。

小説の字面を読めばこの程度の推測はつく。

「じゃァ徳って一体何だ!」と
詰め寄る人もいなかった、
私は救われた。

徳について私自身答えられるか?

「徳って一体何だろう……」
修行を積むことで摩訶不思議な力が授かり、
人々に良い影響力を及ぼし善導する。

強いて云えば、そのように考えていた。