モジリア

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おじさんが読む「赤毛のアン」

おじさんが読む「赤毛のアン」(37)許そう、許そう

2011年12月26日 | おじさんが読む赤毛のアン
11・12・26 

第37章




「死の訪れ」
(許そう、許そうよ)

マシュウは突然亡くなった。

アンの激しい泣き声をマリラは聞きつけ、
マリラが部屋に入ってきた。

二人はともに泣き、
心から語り合い、慰め合った。

マリラにも恋があった。

ギルバート・プライスの父
ジョンプライスとマリラは恋仲だった。

「私たちはけんかをしたんだよ……」

ジョンがあやまっているのに
マリラは許さなかった。

以来マリラは独身、

「マリラにもロマンスがあったのね」
アンはチョッとホットする気持ちになる。


おじさんはチョッと横道に逸れます。

マシュウは女性と口をきくのが大の苦手、

生涯独身でも不思議じゃない、
それなりに生き方は穏やかだった。

マシュウに恋があったなんて
想像すらできない。

マリラは恋があった女性、
その後の生き方に
ギスギスした面があったのはその所為だろうか、

生涯引きずるものがあった。

おじさんにとっても
他人事じゃありません。

色恋の話ではありませんが、

泣き泣き叫んでいる

にも関わらず許さない。

追いつめて、追いつめてそれでも許さなかった
ことがあるのです。

具体的な話は

チョッと勘弁してください。

まったく酷いことをしてしまったのです。

酷いことをしてしまった、

と反省しているのは数十年後の現在です。

頑固と云われ、
仲間からつま弾きされたことは

4度や5度ではありません、
もっともっと多い。

自分の不運は
こうしたことの結果である、

と分かったのはホンの昨日今日です。

マリラのギスギスした生き方も

やがてアンに出会う幸せに恵まれています。

マシュウの死に対して、

二人はともに泣き、
心から語り合い、慰め合う。

一緒に悲しめる相手がいるって、

素敵なことじゃないでしょうか。


写真説明
山茶花です
山茶花はさびしき花や見れば散る(池上不二子)