モジリア

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おじさんが読む「赤毛のアン」

おじさんが読む「赤毛のアン」(33)一流社会になる

2011年12月22日 | おじさんが読む赤毛のアン
11・12・22 



第33章

「ホテルの音楽会」
(一流社会人になる)

「白いオーガンディになさいよ、アン」と
ダイアナが云った。

ホテルの音楽会に
アンは詩の朗読で出演する。

アンの成長とともに夢も成長していった。

出演者控え室に通され、
周りの華やかさにアンは相当気後れする。

だが、出演直前気持ちを切り替えて
立派に詩の朗読を終える。

賞賛され
観客からアンコールを求められる。

引け目に思っていた
ドレスもよく似合い好評だった。

おじさんはチョッと横道にそれます。

ダイアナに手伝ってもらい
アンの部屋で支度をする。

ここでは自信満々だった。

明日の朝食で、
賞賛されアンコールに応える様子を
マシュウに話す、

話す様子を
アンはイメージしている。

賞賛されてアンコールに応える、

つまり成功するイメージを
アンは描いている。

おじさんは会社を倒産させた後、
どのように立ち直ったらよいか、

その種の本を読み漁った。

共通して言えることは、
成功した姿をイメージしなさい、と云うこと。

その通りにイメージするのだが、

どこか気持ちの上で、

「無理だろうなァ」の思いが付いて回る。

努力してイメージすればするほど、
心の奥底では

「無理だろうなァ」の思いの方を
意識してしまう。

この気持ちを払拭するために
ある試みをしました。

おじさんが読む「赤毛のアン」シリーズが
終了したらこのことも
改めて書きたいと思っています。

更に更に横道に逸れます。

アンは既に上流社会に
相応しい女性になっています。

11歳の孤児がグリーンゲイブルに来て

訳ありのマシュウとマリラに
育てられたとは思えない成長ぶりです。

松本清張は戦後のドサクサが落ち着いて
上流社会にいる主人公が

実は貧しい出身だった。

その前歴をひた隠しに隠して生きている。

あることから前歴がバレそうになる。

そのことが動機で殺人事件が起こる。

社会派推理作家と云われる所以です。

第33章を読んで
松本清張の作品を思い出しました。

赤毛のアンは身寄りもない何にもない
孤児の成長する過程を描いています。

全人格的に捉えているのに対して

松本清張はある特殊の才能才覚を発揮して
一流の仲間入りをしている人間を描いています。

写真の説明
どうだんつつじです
冬は赤い葉です