おじさんが読む「赤毛のアン」（１８）道はひらける

１１・１２・７




第１８章

道はひらけます

「なんら関係のないことが実は深く関わっていた」

こんな書き出しでマリラは留守、アンとマシュウが残る。

一方ダイアナにお手伝いのメアリーショウをつけて
バーリー夫人も総理大臣の演説を聞きに出かける。

留守中、ダイアナの妹ミニーメイが喉頭炎で発熱、

アンに助けを求めてくる。

アンはリンド小母さんの双子３組も育てた経験から
喉頭炎の処置法を知っていた。

テキパキと処置し、
容態が落ち着いたところへマシュウが医者を連れてくる。

医者は処置が的確だったことを称える。

バーリー夫人もアンによって窮地を救われる。

「仇に報いるに恩をもって報いる」

葡萄酒事件は故意でなかったことをアンは、はっきり言う。


おじさんは少し横道に逸れます。

昨日は時薬（ときぐすり）のお話、
余計なことをせずに放っておくと自然に解決される。

それまで待てるか、
待てないかで時薬の薬効は天と地ほど変わる。

おじさんは会社を倒産させた経験から、

再起するには、
「自ら道を切り開かねばならない」と
硬く信じていました。

努力しても上手く行かない、
努力が足らない！

更に努力を重ねても思わしくない。

「自ら道は切り開かなければならない！」と
思っているうちはダメでした。

自然と道はひらけ、

どうぞ！どうぞ！と云わんばかりに
世間は路を譲ってくれる。

そういう世界があるのです。

おじさんは赤毛のアンにそこのところを
読み取ろうとしているのです。

孤児院をやっとの想いで脱出できた、
と思ったら、男の子と間違えて

アンがいた。

着ているものはツンツルテン、

痩せっぽちでその上
顔はそばかすだらけ
赤ッ茶けた髪の毛

壊れかかったバッグが一つ
アンの全財産が入っている。

何もない、
そこからアンは
如何しようと思って

どうなったでしょう。


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