モジリア

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おじさんが読む「赤毛のアン」

おじさんが読む「赤毛のアン」(35)相対から絶対へ

2011年12月24日 | おじさんが読む赤毛のアン
11・12・24 


第35章

「クイーン学院の冬」


週末の帰省でアンのホームシックが
だんだん癒された。

アボンリーへ帰る金曜の夕方は
アンにとって一番楽しい、一番大切な時だった。

アンはたゆまず一心に勉強し続けた。

ギルバートに負けまいとして一生懸命に
勉強したのではない。

そうしたレベルを超越した心境、
相対的なものから絶対的なものへと

変わりつつある心境を
作者のモンゴメリが云いたかった、とおじさんは推測します。


おじさんはチョッと横道に逸れます


アンはギルバートに勝とうと努力したのではない。

そこが重要で尚且つ
重大な問題です。

勝ち負けのレベルを問題にしていない。

マシュウとマリラを心底歓ばせるのが
クイーン学院生としてのアンの目標です。

フェイヴリー奨学金を獲得することが
具体的なアンの目標なのです。

ライバルはギルバートで彼を負かさなければ
奨学金は獲得できません。

その通りです。

しかし、ここが大切なのです。

心構えはダントツにアンの方が勝っています。

いささかも揺らがない
絶対的なものです。

マシュウとマリラの
歓びに係ることです。

マシュウとマリラの歓びってなんでしょう、

生きてきてよかった、と心底思える歓びです。

写真の説明に代えて一句を

水仙の花の後ろの蕾かな(星野立子)