モジリア

74歳のブロガー。ギネスを目指す!(^^)!
おじさんが読む「赤毛のアン」

おじさんが読む「赤毛のアン」(21)アンの力

2011年12月10日 | おじさんが読む赤毛のアン
11・12・10

 第21章




「香料ちがい」

(アンの力)

「この世の中は会ったり別れたりってことばかり」と
リンドの小母さんがいう。

アンはあまり好きではなかった
フィリップ先生が学校を去る。

「私たちに別れの時が訪れた」で始まる
フリップ先生の挨拶に子供たちは泣き出す。

同時に新任牧師のアラン夫妻を迎える。

マリラとアンは牧師夫妻をお茶に招待する。

アンはまたもや失敗を仕出かす。

レアケーキに入れる香料に
マリラの痛め止めの塗薬を入れてしまう。

香料の空き瓶にマリラが入れたのが
間違えの発端、

「臭いで気が付きそうだ……」とマリラは云うが、

アンは風邪をひいて鼻が利かなかった
という事情も重なる。

失敗についてどう捉えるか、

おじさんはチョッと横道に逸れます。

香料の空き瓶に痛み止めの薬を入れておいた。

そもそもの間違えはそこにあります。

マシュウとマリラ二人だけの生活では
ケーキに使う香料は、使うのはマリラだけ、

間違えてもマシュウが使うことは考えられない。

マリラだけが承知しておけばよいことです。

うっかりしても臭いで間違えに気付く。

だが、今はアンがいる。
生活全体がアン中心になっている。

アンがレアケーキを焼くだろう時期は近い。

アンのことを考えれば
痛め止めの薬を香料のビンに詰めることなど
考えにくいこと。

だが、一瞬そのことを忘れて
今までの習慣で
手じかにある香料の空き瓶を使ってしまった。

 時々刻々と変化している日常で
変化に対応できない失敗って、
おじさんは沢山あります。

大部分は思い込みです。

周囲が変わっているのに気が付いていない。

 マリラの迂闊な行為が遠因にあっても

失敗の当事者はアンです。
恥をかくのも
嫌な思いをさせるのも

当事者はアンです。

「人が間違えるのには限りがあって、
やり尽くしてしまえば、あとは間違はない」

アンは21章最後の方で云っている言葉です。

もう一つ大事なことがあります。

相手がアラン牧師夫妻だった、
と云うことです。

アンを暖かく包み込んでいます。

失敗の代償としてはあまりにも素晴らしく、
あまりにも豊かなものです。

もし相手が悪党だったらどうでしょう。
悪党には出会わない、

それがアンの強さです。

道を切り開く強さが
求められる反面
道はひらける、道をどうぞどうぞと譲ってくれる。

相手がアラン夫妻だったという幸運を
アンは呼び込んでいるのです。

アンの力です。

写真の説明
3本ともニセアカシアの木です。
同じ時期に同じような苗木をこの場所に植えたのです。
よく見ると3本とも違う。公園の木でさえも
それぞれ個性があります。


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