いつか南の島で暮らしたい

ハワイ大好きな夫婦です。ふとっちょ嫁、ももなとんの日ごろのつぶやきです。

「THE BRAVE」パンフレットより その2

2009年04月25日 | ジョニー映画
ども

続きます

今日は、思わず納得の寄稿されたステキな言葉をちょこちょこと



「ジョニーは美しい魂を持っている」

この言葉を言ったのは、「デッドマン」でジョニーに打たれて死ぬ役をした
ガブリエル・バーンさんだそうです。
ジョニーの印象を聞かれ、しばらくの間じっと考えた末に発したこの言葉が
今も忘れられないと・・・佐藤友紀さんが書いています


で、佐藤さんは
俳優同士の人物評というのは、多分に社交辞令的要素も入ってるし
ジョニーへの人物像って、ある程度ハリウッドで言われたきた
とりあえずの褒め言葉に集約されちゃうところがある中、
この「美しい魂」発言に膝をたたいたって感じらしい


ジョニーの人となりを少しでも知る人間なら、妙に納得みたいです


そんな彼が、自分の魂で感じたものを表現しようとした「ブレイブ」だもんね


これは、訴えるわけよね・・・


と言っても、

佐藤さん曰く、
「ジョニーのこの映画を撮らずにいられなかったマグマのようなパッションが
 声高に叫ぶことなく、それでも映画のそこかしこから立ち上がってくるのだ」 
 

うーむ、深いです

そう、内容はかなりぐさっとくるのに
淡々と描いてるようなところがあるんだよね・・・


軽く観てしまっても、勿論、家族への愛とかから、涙は溢れるわけだけど
更に、魂で惹かれてしまうと、
心の深いところから、涙が溢れるというか・・・

その涙の濃度というかは、映画ってよりも
なんか、自分のいろんなものが出たというかね・・・


ジョニーが1本筋を通して描いたものは

 「いつも社会の敗者や、弱者に惹かれる。
  それは、敗者が負け犬のまま、自己憐憫に浸っている状況ではなく
  どんなドン底にあっても、最後の力を振り絞って這い上がろうとする姿。
  まさに今回演じているラファエルのような人間なんだ」

という言葉通り。


ただ、哀れんでるわけじゃない
お涙頂戴なんじゃない


悲しい内容なのに、勇気を貰えるのは何だろう?
と思った私への答えがコレだな。きっと・・・

ジョニーの根底に流れる想いなんだな




カンヌで、ジョニーの仲間というか、
ジョニー自信も尊敬する映画人たちには、
「強く抱きしめてくれて」祝福されたのに
評論の上では、シニカルな見方をされたしまった「ブレイブ」


佐藤さんが教えてくれてる
ヴィム・ヴェンダース監督の言葉を載せるね


「ジョニーの「ブレイブ」は志の高い、とてもいい映画だ。
 スナッフ・ビデオという暴力の極みにあるものを扱っていても
 興味本位にその中身を見せることなく、
 マーロン・ブランドのような稀有な俳優の演技と
 ジョニーの恐怖だけで観客にすべてを理解させる品性。
 そして、主人公が自らの脳裏に描きとめてでもおこうというように
 愛おしさをこめて撮っている何気ない風景、光景の数々。
 ジョニーの力量は大したものだと思うよ」

私は、これが読めて、まじで、良かったです

<主人公が、まるで脳裏に描きとめてでもおこうというように

号泣
ラファエルー


そうなんだな・・・

去年の春に私のつたない言葉で
この「ブレイブ」の中に流れてるものを少しだけわかった気持ちがして
記事にして(コチラコチラ
そこへコメントももらって、いっぱい話した
コチラではコメント欄で、ブレイブ再燃でした)

その川の上流には、これがあったのか・・・と今、思う


私は、少しだけでも、その川の流れをすくうことができたのだろうか・・・


佐藤さんは最後にこう〆てる
「どうやら、観る人を試す、踏み絵のような映画と言えそうだ」


うーむ、ますます、深いんですけどー

その3、行ってよろしいでしょうか?