いつか南の島で暮らしたい

ハワイ大好きな夫婦です。ふとっちょ嫁、ももなとんの日ごろのつぶやきです。

「THE BRAVE」パンフレットより その3

2009年04月26日 | ジョニー映画
ども

今日も印象深いものをちょこちょこと


字幕翻訳者の岡田壮平さんの言葉です


  「夢の生活がたったの2万5000ドルからという
  一戸建ての住宅の販売看板から始まるこの映画は、
  字幕を書いていて、ある意味では身につまされる思いをした映画でした。

  2人の子供と妻をもつラファエルは
  たった5万ドル(現在なら約500万円か・・・)で
  家族のために勇敢な死を選んだのです。

  追い詰められた状況の中から
  ラファエルに最後の日々が始まっていくのですが、
  敵と言える相手に対してプロテスタントという形は
  まったくとっていません。

  この物語の場合、社会派的なにおいが少しでもしたら
  作品としての輝きを失ってしまうでしょう。

  それより一週間後に訪れる、
  逃げることのできない自らの死と対峙しながら、
  揺れ動く自分の心を押さえ、
  妻や子供たちを愛し、息子に家族の将来を託すラファエルの姿に
  純粋な人間ドラマとして昇華された詩的なまでの感動を覚えました。

  最後の日の早朝、眠ってる妻に、いつものように
  インスタントコーヒーをいれ「愛してるよ」と言うラストシーンには
  涙を禁じえないような思いがしました。

  すばらしいドラマだと思います」


買ってよかったよ・・・パンフレット・・・

もう、この文章だけでもいいやぐらいに、
何度も読ませていただきました




ラファエルは、ネイティブアメリカンの
ブラックフット族ということになっています。


そのブラックフット族は、特にアグレッシブで知的な戦士が多く、
また、それぞれの役割を持つ、いくつかのグループに分かれて暮らしていました。


その中でももっとも勇敢で強い男たちのグループが
<THE BRAVES>


そして、<THE BRAVE>とは、
もっとも勇敢に戦い、生きた人々を表すことばらしい。


ジョニーには、チェロキーの血が流れていて、
それを非常に強く意識して育ったと本人も言ってるけど

部族は違えど、その理解は、私なんかより遥かに深く・・・


そんなジョニーが、伝えたかったブレイブ


コピーライターの藤原ようこさんは、こう書いています。

  「ボロは着てても、心までは汚れていない

  実際のネイティブ・アメリカンの暮らしは、電気もなく仕事もなく
  荒んでいる人は多く、心まで荒んでしまっても
  責めることができない生活環境は否めない。
  けれど、彼らは昔ながらの儀式を大切にしている。

  映画でも、ラファエルの死の前夜に、
  父親がスピリッツの話をし、心を清める儀式をする。

  そして、彼の魂は愛する家族の心の中に永遠に行き続けるはずだ。
  
  清潔で快適な家に住んでいても、心が汚れていたら何もならない。
 
  たとえボロボロの暮らしをしていても、
  魂の永遠を信じて生き、死んでいけたら・・・

  そのほうがずっと幸せなんじゃないか?
  
  ジョニーは、彼らしい不器用な表現で、
  そんなことを言いたかったのではないだろうか?」


そう、日本版の予告編には

  文明がもたらした価値・・・人が忘れかけた最も大切なこと・・・
   愛するものたちへ  過去から未来へのメッセージ

   父から息子へ 傷ついた愛(かな)しい瞳
   広大な美しい大地に強く生きる

となっていましたね・・・


ラファエルの面影を忘れないでいたいな・・・


彼が命をかけて伝えたかったことは

映画を越えて、
時代を超えて、
きっと、私たちの何かになっていくものだなあと


また、胸の一番深いところから、涙が溢れる
そんな感じです。



 ネイティブアメリカンの生活を通して
 「生きる勇気」「幸せの価値観」を描きたかった。
 何か本能的なものにかりたてられて夢中で撮っていました。
 これは、人の生き方の真意を問う愛の映画です。
 皆さんにもこの映画を観て、何かを考えて欲しい。
                -ジョニー・デップ-