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moon

映画「素晴らしき世界」M2021-2

映画「素晴らしき世界」

1週間くらい前ですが
西川美和監督作品、予告編を観て
とても気になったので観に行った。

西川さんの作品は忘れていたけれど「ゆれる」と
覚えています「永い言い訳」を観てます。

映画には独特の明るさとか色があるのだと思うが
西川監督の作品は
晴れててもちょっとガーゼかけたみたいな
うっすらとした曇り感があるなと思う。

この作品の
役所広司は凄いぞ
背中がキーです。

人生のほとんどの期間を刑務所で過ごしてきた三上。
彼はとても真っ直ぐだ。
カツアゲされてる人を見逃せない。
そういう点では真っ当なんだけど
ひとたび切れてしまった時の凶暴さはもう人じゃない。
その二面性が怖くて怖くて。

でも、悲しいのだ、彼の姿が悲しい。
刑務所で刑務官の後を歩くように
自動車学校で教官の後を歩く三上に泣けてくる。

綺麗に切られて、綺麗に食べられた後のメロンの皮に泣けてくる。

どうしてか、そういうものだ。
生きるとはそういうことだ。
だからこその素晴らしき世界なのだそうだ。
そうなのか

この世界は素晴らしいのか・・・
西川監督の問いかける人の暗と明。

答えは出ませんなぁ。

キムラ緑子がヤクザの姐さんの役で
ほんの2シーン出てるのですが
目茶苦茶いいです。

ええ仕事してはります。

 

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