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moon

「無伴奏ソナタ」キャラメルボックス

初めて、でもないか、
子どもの頃に「二人のロッテ」宝塚歌劇団を30年前に
それ以来のお芝居、生見。
初めてみたいなもんだな。

私の友人がまだ、旗揚げしたばかりの
「キャラメルボックス」をとても応援していたのは知っていたのだけれど、
その後、彼女も子育てに翻弄され、
最近ようやく、再び、観に行っているのだと教えてくれた。

そうか、私も観てみようかなぁ。
娘も観たいと言っているし。

ということで、行ってきました。

感想にたどりつかない・・・
あらすじだとかはググってください。

なんせ、初めてですから、どう語っていいものかも不明。
唐突に始めます。

娘の大学の学長さんが、入学式で音楽科の学生に
「音楽は人を殺せますか?」と投げかけたことを思い出した。

音楽は人を救うことができますか?という問いは結構あると思う。
そして、「音楽で人に勇気を与えたい」というようなことを言う人も
思う人もいる。
実際、音楽で勇気をもらったとか希望を貰ったという人もいる。

この芝居では「音楽で人が生きているのに死んでいるようになってしまった」と
感じたのだ。
けれども、死ななかった。
音楽は人を殺したりはできなかったのだ。
彼はずっと音楽を愛し続けたと思いたい。

彼が幸せであったかどうかはわからない。
幸せの形はその人に中にしか存在しない。
彼の音楽は人を絶望させ、
悲しませ、憤慨させた。
けれども、彼の音楽は喜びも同じくらいに、
それ以上に心に降り注いだと思う。

もしも、音楽が人を殺すことができるのかと問われれば
音楽が殺すのではなく、音楽を愛する人が
その欲望で人を殺すことが、あるのかもしれないと思う。

芸術とは罪深い。
それだけに貴いと思う。
哲学だなぁ。

そして、私は芝居というものを観て
自分は多分泣かないだろうと思っていたのだ。
でも、泣けました。
熱量ってすごいね。

娘が「あー、髪切りに行こう、短めのツーブロックで。」と言うておりました。
長いお芝居観て、それかい!!!
今日観た人だけわかるお話。

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