3月に娘の誕生日と卒業式があった。
お恥ずかしい話だが時々娘の年齢がわからなくなる。
3月生まれの娘は同学年の子より歳をとるのが遅い。
で、聞いた。
「何歳になったん?」
「23歳やで」
そうか、1年休学したもんな、そうか、そうか。
それにしても23歳てもうすっかり大人やん!
私は23歳で結婚した。
そんな歳なんだねぇ。
上京の準備でバッタバタですっかりお祝いできなかった。
数日遅れて娘の好きなグラマシーニューヨークのケーキを買ってみたりした。
仕事も忙しくてきちんとお祝いできなくて申し訳なかったな。
プレゼントは君の引っ越し準備にかかる費用すべてだ。
許してね。
そして、卒業式。
彼女は3月の上旬に引っ越した。
で、卒業式は帰ってっ来るの?と聞いたら
「ううん、出ないよ。卒業式は」ってことだった。
休学したせいもあり、親しい友達は去年に卒業し、就職やら進学やらをしていて
彼女もそれなりにおしゃれして参列していた。
それで気が済んだということなんだろうな。
今の学長さんは女性できれいなグレイヘアの日本画の教授だ。
学校名の裁判があったりして多分大変だった思うのだな。
ま、京芸はただ1校。
京都市立芸術大学のことです。と、熱くなるのは親ばかりで娘は
「京都市立芸術大学と京都造形大学が違う学校で教えることも目指すことも違う
ということは学生が一番わかってるよ。どっちの学校の学生も。だからその学校に通ってるのだし。
迷惑してるんじゃね?どっちの学生も」ってことだった。
だからってわけじゃないが最後に教授の顔を拝みたかったという気もする。
ま、いいか。
4月になって卒業式の写真が学校から届いた。
見てもいいかと聞いてから封を開封。
当然ながらそこに娘は映っていない。でも、みんないい顔だ。
おめでとう、皆様卒業おめでとう。
京芸名物のコスプレもいいね、学長も素敵。
そして「WAR IS OVER」の願いを込める。
どうして早く引っ越したかったのかと聞いたわけじゃないけど
この間電話したらこんなことを言っていた。
学生証が有効な3月の間に東京のたくさんの美術館に行きたかったと。
学割って他に芸大生は特別な割引のある美術館は多い。
そして美術館の数は関西の比ではないのだと。
なるほどね。