映画「正欲」
監督:岸善幸
脚本:港岳彦
キャスト:新垣結衣 稲垣吾郎 磯村勇斗 佐藤寛太 東野絢香
小説の世界観をどこまで表現するのだろうか
一体何が少数派なのか
人を理解するということはどういうことか
どうやって、表現するのだろうかと
半分期待はせずに観にいった。
喜怒哀楽の哀しみが8割みたいな顔して生活する人を
新垣結衣がほんとに哀しみ8割みたいな顔して演じてた。
傲慢にさえ感じる稲垣吾郎演じる検事。
彼が、私生活でも、
取り調べでも見えない武器で頭をぶん殴られる感じが
とてもよく伝わった。
何か、検事のなかに響いたものはあっただろうか。
原作の中でも印象的だった
人の性行為を疑似体験してみるというシーンで
主人公が言う
「変態じゃん」
「ふつうの人も結構大変だね」
このセリフ、残ったなぁ。
東野絢香という女優を初めて知った。
背筋をまげて
おびえながら生きている、それでも彼女の中には
やっぱり決めつけがある。
上手に哀しみ8割の人、いや9割の人を演じていた。
さて、
私は哀しみ何割の顔をしているだろうか。
人間が成長する段階で
必ずと言っていいほど口にする言葉
普通って何?