テーマ:EU圏内を複数ヶ国周る旅行ではローミングを使ってもいいかもよ!
EU圏内を渡り歩く旅行なんてそうそうしないし、
大して役に立つ内容になるとは思わないが。
この記事は、EU圏内で複数か国を旅行する場合の通信手段の確保に関する話だ。
(日本でWi-Fiルータのレンタルは借りに&返しに行くのが面倒、
あるいは高いから嫌だと思う人向け。)
◇
今回フィンランド→フランスと旅行して、フィンランドでSIMカードを購入した後、フランスでは公共のWifiとEU圏内のローミングを使ってネット環境をキープした。このことについて少し書いてみたい。
日本のキャリア携帯のSIMカードを使って国際ローミングでデータ通信をすると
凄まじい額になるため、禁じ手として一切使わないように決めている人は多いと思う。
しかし、EU加盟国では、ローミングの通信料が実はそれほど高くない。
実際フランスで観光客に向けて(も)販売しているSIMはフィンランドに比べて
非常に高価だったため、今回はフィンランドで購入したSIMのデータローミングで凌ぐことに決めた。
※あらかじめ決めていたのではなく、ルータの充電ができないのを
どうやって埋め合わせしようか、ホテルで夜中に長時間スマホをいじりながらぐるぐる考えた過程である。ださい。
◇
フランスに到着すると、DNA(フィンランドの携帯キャリア)から
以下のSMSが届いた。
フィンランド語なので厳密にはわからないが、
EU圏内であれば、わざわざ現地でSIMを買わなくても、
1MBあたり0.00558€でローミングでデータ通信ができますよ、というものだ。
桁をずらして、1GBあたり5.58€ ≒ 670円となる。
これは、日本国内でレンタルできるWifiの600MB/dayプランより割安である。
○具体例:価格ベンチマーク
以下3種で比較してみよう。データ通信要件は、
通信速度:4G LTE
使用容量:600MB/day まで
とする。
①Global Wifiを使用すると
②現地でそれぞれSIMを購入すると
③フィンランドでSIMを買って、その他EU国ではローミングを使うと
①Global Wifiを使用すると
補償プランは全捨てで、一日600MB使用×7日とすると
1,880 円/日 × 7日 × 1 台 = \13,160
(早割り+2割引きのキャンペーンなどを使用すれば、
最大で\3,000近く割引にはなるようだ。)
参考URL:https://townwifi.com/regist/order/#period_area
②現地でそれぞれSIMを購入すると
フィンランド:5€
その他EU加盟国(フランスを例にする):18.99€
※フランスでは、Freeというキャリアが一番通信費が安いものの、
SIMカード発行費の10€が大きく、相対的な割安感を下げている。
計:23.99€ ≒ \2,880
参考URL:https://kenta-blog.com/france-free-simcard/
③フィンランドでSIMを買って、その他EU国ではローミングを使うと
フィンランド:5€ (≒ \600)
その他EU加盟国(フランスを例にする):3.35 € (≒ \400) × 日数
フランスに5日滞在するとして、
計:(5 + 3.35 × 5) = 21.75€ (≒ \2,610)
今回の自分のケースでは、たまたま③が一番得なケースだった。
◇
それを知って、DNAから残金管理用のアプリをDLし、早速使ってみる。
DLした瞬間の画面。
フィンランドで購入した5€分から、2日分のデータ使用量が引かれている状態。
これにチャージする。チャージが10€~ 5€刻みでしかできないため、
10€をチャージして、使い潰した。
この図の"top-up"が残金チャージの意味。
このアプリでデータの使用量と残金のトレースもできる。
自分が10€チャージした時点で、45MB分は既にローミングで使っていた。
その日の夜の状態。
何やら1日100MBまでがローミングのベースラインチャージ扱いとなっていて、
それ以降は超過分(surcharge)となっているようだ。
しかし、特に通信速度が落ちた実感はなく、4Gで通信できていたと思う。
注意1:
注意1:
日本で売っているプリペイドSIMは割高なため、
初めからベンチマークの選択肢に入れていません。
注意2:
スマホ端末が、欧州諸国の周波数に対応していることが前提。
注意2:
スマホ端末が、欧州諸国の周波数に対応していることが前提。
端末が各国の周波数に対応していない場合は、SIMを挿しても普通に使えない or
低速という事態が起こりえます。この辺の話が全く受け付けない人は、
Global Wifiさんなどからルータをレンタルすることを推奨します。
注意3:
1€ = \120 で計算。
日本のどこかで役に立ってくれることを信じてみる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます