Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

2014年の記録

2014年12月31日 | books
子育て1年目、子ども0歳の一年でした。
子どもはかわいい、生まれてすぐは夜間も3時間ごとの授乳。そのうち、傍を離れると泣く、離乳食が1日3回、ハイハイ始まっては右に行っても左に行っても付いてくる、のはとてもかわいいです
が。
のんびり、ゆったりする時間が取れない! 好きな本を落ち着いて読む時間がない! これがストレス!!

でも、本屋さんで見たり、書評で見たり、これは読みたいな~、いつも読んでいた分野の本だよね~、と思うと、とにかく買っておかないと永久にそのままになってしまいそうな気がしたり、子ども連れだと立ち読みで内容のチェックもおちおちできないので、ここはもう一番、思い切って買ってしまうようになってしまいました。
なので、本を読める時間はなく読む冊数は激減なのに、買った本や雑誌はこれまでより増えたかと。
→ 積んドクが増える、だんなさんがイヤな顔をする。。。

いやしかし、ストレス解消に、一事預かりに子どもを預けてエステとかに行くと比べれば、すっごいお安いッスよ!?!?


さて、それでも、まとめてみると、どうにか多少は読めていたようです。



まずは、茶室関係をすこし勉強。

藤森照信の茶室学―日本の極小空間の謎』  藤森 照信
茶室がほしい。 (茶室から入る茶の湯の愉しみ) 』   永江 朗
茶室とインテリア―暮らしの空間デザイン』   内田 繁
“しくみ”で解く茶室』  竹内 亨



茶室を読む―茶匠の工夫と創造』   中村 昌生
これはツマミ読みなのですが、おそらくあらかた読了。

『日本の名碗50 和樂3月号付録』
実物大(の写真)で観る、井戸から楽、織部などまで。

あ・うんの数奇講座』  (財)中條文化振興財団
なぜ、一流の人は「お茶」をたしなむのか? 日本文化の最高到達点』  山崎 武也

『あ・うんの数奇講座』、いろいろ面白かったです。
「お茶を習いだしてルール通りにやっているうちに、穏やかな心の動かし方、穏やかな気分のもちようをいつの間にか習得される。(中略)そういう意味で、かたちから心に及ぶ。将来は、心が動いて自分のかたちができてくる。」(p247)なるほど、型から入る日本文化の継承やオリジナリティは、そういう表現に。

お茶や骨董がからむ小説。シリーズものの続編が刊行。
銭の戦争 5 世界戦争勃発』『6 恋と革命と大相場』『7 紐育の怪物たち』  波多野 聖
アンティークFUGA』(3)  あんびるやすこ

『陰陽師』『陰陽師 飛天ノ巻』『陰陽師 付喪神ノ巻』『陰陽師 鳳凰ノ巻』『陰陽師 生成り姫』『陰陽師 竜笛ノ巻』  夢枕 獏
ずっと以前、たまたま買った「オール読物」で読んだ読みきり短編が印象的で、その後続々出ていたのをいずれ読みたいと、数冊買って積んであったものにいよいよ着手。
短編読みきりのシリーズでおもしろいのは、短時間づつのつなぎ読みでも読みやすいです。

美雪晴れ みをつくし料理帳』  高田 郁
ずっと読んできたシリーズ、いよいよ完結。ずーーーっと盛り上がってきた割には、トントンっとスムーズな完結でした。。。

神楽坂化粧暦 夕霞の女』 千野 隆司
続編がありそう。読んできたものが終わってしまったので、次の楽しみになるかと期待。

名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ』  吉永南央
これもシリーズものです。読みきり短編集のふりをして1冊ストーリが続く、しかも伏線が巧みで、内容の背景も奥深く、よくできた小説です。
舞台となる場所、登場人物の年代、ストーリーの背景。。。けっこう時事性が高く、面白いのだけれど、娯楽だけでは終わらないです。

相棒 警視庁 ふたりだけの特命係』  脚本 輿水 泰弘 ノベライズ 碇 卯人
人気のテレビドラマシリーズ。「これ、最初はどうなってたんだ!?」と思っていたところへ、最初の分だというノベライズをブックオフで見つけて。

天鳴地動 アルスラーン戦記14』  田中 芳樹
これも長く読み継いでいるシリーズ。人気で漫画になったりアニメになったりしているようなのですが、著者、最近力が抜けていないかなぁ。。


Newsweek Special Issue 0歳からの教育 2014年版』  
まなざしの誕生 赤ちゃん革命』  下條 信輔

書評などでみて。
0歳教育!と熱を上げているわけではぜんぜんありませんが、0歳児ってどうなっているのかと。ココロの誕生などへの純粋な興味もあって。
つまり、つまるところ、いいんじゃないかな、ふつうに、可愛がって、ふつうに、愛情を持って育てていくのが、一番だってことかな? それが、最先端の脳科学や発生科学や心理学の最新の研究をふまえた、いまの考え方?


空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』  角幡 唯
サードマン: 奇跡の生還へ導く人』  ジョン ガイガー

ここ数年続いている、冒険本。
ツアンポーは、何年も以前から気になっていた地名です。岩波文庫の本が、絶版なのですよね、確か。
いつのまにか日本人が行って、本が出ていたらしい! 文庫になったところを書店で見つけて。
いいね~、興奮しました。Google Mapで何度も航空写真を見てしまいました、ツアンポー渓谷。
『サードマン』も、冒険本であり、同じく読み継いでいるサバイバル本でもあります。


ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊』  出口 治明

最近はもう自分の本の選択に自信というか、自分で選べばよいという思いがあって、「読書本」はあまり読まないのですが、書評を読んで思わず買ってしまった、読書本であり、最近はやりの教養本。

この本は面白かったです。読書本としても教養本としても、著者のスタンスがしっかりしており、しかもそれが「こいつぁ本物だ」という感じで、そのスタンスを読み取ることができる面白さ。1冊の本として、面白く、勉強になる本でした。
ちなみに、最近いくつも出ている、“教養をてっとり早く身につけるために読む本はこれだ!”的な本は、あまり役に立つとは思えません。ちょんちょんっとした立ち読みでの評価にすぎませんが。
定義がおかしいでしょう、長年の読書と思索の積み重ねで結果的に培われる性質のモノが、手っ取り早く手に入る、というところが。


こうして振り返ると、今年は茶室と、やはり子育て入門の年だったでしょうか。
さあ、来年はどんな年?
一年長いようで、読める本の数はそれほど多くはありません。
やれることも決して多くはありません。日々、充実した時を過ごしていきましょう。

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