Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

年賀

2017年01月02日 | 季節の行事、庭そして畑
ことしは、年女でございます。
24?


酉の絵のものでいいのがあると、だんなさんが買っといてくれたりして、どれにしようかと。。。
私が気に入って買った六代清水六兵衛もいいと思っていたのですが、年賀状のデザインとして見直すといまひとつ面白くならない。。。皿として、面白いものだったようです。


そこでだんなさん所蔵の古染付から、番の鶏の絵を採用。
よく見るとなかなか愛嬌がある鶏です。仲良くしているのか喧嘩しているのか分からない感じですが、番ではあるようですし、コミュニケーションをとっていることには違いないでしょう。


書は、定家流を意識し始めてから苦節3年? 毎年「こんなもんかなー」と思って仕上げるものの後から見直すと「どっちつかずー?」
ことしも「こんなもんかなー。今までよりはらしくなったかなー」と、思ったわけですが、どうかなー。。。



12年前の年賀状
 

新しき年はひらけぬ槇の戸の くるる日ごとに匂ふ梅が枝

この年、どうにも酉の絵ができず、まだ木版を摺っていたため、絵を作って板を彫って摺って…という時間が足りなくなりました。
それで、大好きな、宗達下絵光悦書の色紙などのイメージで、和歌を印刷した上に、金泥銀泥で梅の絵を、全て手書きで!すごいスピードでバババッと描きました。1つ大きく咲いている梅だけ中央にすこし赤を入れ、そこの「梅」の字が来るようにました。
それはそれでたいへんでしたが、木版を2摺3摺するのもたいへんなので、それなりに、成功だったと覚えています。

金泥銀泥の絵は、角度を変えて眺めるとキラキラしてきれい。また黒の書のインパクトが思ったより強いです、が、やはりナナメから見たりすると印象が違います。
非常に保存のよいいくつかの和歌巻を除き、琳派の絵は銀が参加して黒くなっていますが、描きたての当時はこういうイメージだったわけなのね。。。と楽しみました。

私からこの年の年賀状が届いたみなさま。
手書きの絵、けっこう貴重だったんだぞー!!
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