Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

夜咄ふう

2007年12月19日 | 茶道
昨年は半東をさせていただいた、お稽古納めのお茶会。今年は亭主をさせていただきました。

ネットで「師走のお茶会」「歳末のお茶会」と探していて、気がついたのは夜咄のお茶事の季節だということ。
お茶事とはいかないけれど、お茶会だけでもできないものか~。
なんとスタートは、先生に「夜咄って、お点前も夜咄のお点前っていうのがあるんですか?」と質問したところから。

先生に、ぜひチャレンジしましょうと励まして頂いて、1ヶ月でいろ~んなお勉強をさせていただきました。
和蝋燭の材料や大きさと用途、手燭とは、暗い茶室で使うのに適したお道具は・・・。
台目で、小間で、お披露目のお点前をするだけでも充分にハードルだったのですが(笑)、いろいろ夜咄について知るほどに楽しみになってきて、準備もワクワクしながら、必要なお道具を探したり、あっち行ったりこっち行ったりいたしました。


ほんとう~~~に、やってみてよかったです。
和蝋燭の光は暖かくて、影の景色も面白く、お釜の湯気が幻想的でした。楽しかったし勉強にもなりましたが、夜咄の亭主はすごく貴重な経験をさせていただいたと分かりました。

経験値が低くて明かりの置き方のポイントが分かってなかったせいもありますが、

  暗い。

手元見えない~っ★
柱のクギがすぐ視野に入らないし、お茶碗をどのくらいまで傾けて大丈夫なのか分からないし、茶巾のカドが見えないし、袱紗の輪が見えないし、お抹茶がどのくらい載ってくるのか見えないし、お湯がどのくらい入ったのか見えないし、どのくらい練れたのか見えないでした。


   勘。


勘も知識と経験があって初めて勘が働くのだと言いますが、その通りだと、ココロの底から思いました。それから、先生にいつも言われていた、準備を手伝って頂いても自分でちゃんと確認すること、の大切さもよ~~~~く分かりました。
お湯やお抹茶がどういう状態で入っているか、それからどのくらいの長さ(時間)練るとどんなか、詰まったときは何がどうなるか、感覚がないと、お茶の状態がサッパリキッパリ分かりません。

  五感フル稼働★

半信半疑じゃなくて零信十疑でお茶をお出ししました。
茶筅のお茶の残り具合がまあまあだったので、ツマりすぎってことはないでしょう。でも練りが足りないか、練りすぎはあり得るってカンジ(涙)。


でも、おいしいお茶だったと言っていただきました。
ホントかぁ~っ?(笑)
飲み終わって戻ってきたお茶碗の底をのぞいてみても、残り具合も、よく見えません(爆笑)。

その前も、茶巾の重なりが見えなくて広げ方失敗したら、そのあとの畳み直しにツノが出てなくなっちゃって、どこをとったらいいのか分からなくなって絡んでしまいました。
あとの方でも袱紗のかどをとってみたら輪でなくて、ぐるっとあらためてしまったり、いやはや(汗)、です。


でもお客さまにも喜んでいただけてよかったです。半東をしていただいたすずきさん、付き合って頂いてどうもありがとう! すずきさんにも楽しんでいただいたようでよかったです。
私自身もとても楽しかったです。いろいろ調べたり考えたり困ったりしましたが充実した準備期間・当日でした。
お稽古の大切さもよく分かりました。来年もがんばります!





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