Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

根津青山の茶の湯

2009年12月13日 | art
「根津青山の茶の湯 初代根津嘉一郎の人と茶と道具」展に行きました。

名物茶道具取り合わせ展みたいなのは、茶人のコレクションが元となった美術館ではしばしばあるテーマですが、個々のお道具を見る楽しみと、取り合わせを見る楽しみがあるのだということが・・・ようやく少し分かってきました(汗)。


初風炉では飴釉の手桶形の水指に鼠志野のお茶碗だったり、歳暮のお茶会には利休作のだいぶ侵食された竹で作ったような花入とごつごつの水指に白い雨漏茶碗であったり、なんというか、取り合わせられたお道具をナナメに一度に視野にいれて眺めると、1つ1つは渋いお道具ばかりだけれどもなかなか華やかなのかも と、といい感じになりました。

また、個性的な見立てのお道具が多かったのも楽しかったです。
南蛮の水指が2つ?3つ? また黒薩摩のお茶入れも丸い、なんだか楽しいのがありました。

お軸もありましたが・・・。
その取り合わせまではまだよく分かりません。。。


常設展示は前回と同じ? でも饕餮文方盉は何回見ても面白いですね~~~
2回目なのに相変わらずみための楽しさで楽しんでしまいましたが、「盉」というのはお酒を他の材料と混ぜ合わせたり注いだりという容器だそうです。
 根津美術館サイト解説
実用的とは思えないので・・・どちらにしても祭器・葬品でしょうか。


一通り拝見したあとは、NEZU-Cafeでコーヒーをいただいて一服。和紙風の庇のむこうに庭園の紅葉が目をひきました。
燕子花をレリーフにしたようなコーヒーカップに感激。根津美といえば燕子花屏風・・・ではあります。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
根津とは (赤坂 うさぎ)
2009-12-14 21:52:50
根津とは人名だったんですね。
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根津嘉一郎とその茶道具 (ちょっとした根津ファンより)
2009-12-15 00:02:02
饕餮をモチーフにした半券を渡されてちょっとうれしくなる展示会。前回とは色違いの半券です。
根津嘉一郎の今回の展示会は前回の展示会と重複しているものが多くありますが、その茶道具は見ごたえがありましたね。
今回の展示会を見る前に山梨にある根津記念会を見てきました。初代根津嘉一郎なる人物を改めて再認識し、尊敬すべき人物と感じ入り、この展示を是非に思って見てまいりました。
おっしゃるようにすばらしい収集品です。思わず手が出そうになる雨漏り手や志野、織部のお茶碗、伊賀の花入れ。またおそらく当時も珍しい南蛮陶磁器を水差し類に見立てた眼力。華やかとは思いませんでしたが、独創性というか反骨精神というか、主張の見られる茶道具の組み合わせですね。益田鈍翁と精神性の高さを競ったのでしょう。
ちょっと間違うとガラクタになりそうな中国画の掛け軸類も一見の価値あり。でも掛け軸類はマニアックかも?

どこでこんな趣味に高さを得たのでしょうか?
知識もおそらくかなり豊富だったのしょうね。
今回は茶の振る舞いがなかったのはちと残念です。ともかく日本人が失いつつある男の茶の精神を今に伝える展示会といえるでしょう。
感動するとともにいいものを観た疲れを癒すには内部にある喫茶店での根津ブレンドコーヒーがいいですね。お庭をみながら、和紙からくる光の中でのほっとする一服でした。

次回の展示が楽しみです。隈井氏の設計した建物で再びよみがえる根津コレクションですね。
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人名 (ぴんくこあら)
2009-12-16 13:12:04
赤坂うさぎさま
そうです、Mr.根津です。ちなみに根津嘉一郎氏の号が青山であって、こちらも地名ではありません。「根津青山」で1人の人名です。
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男の茶の精神 (ぴんくこあら)
2009-12-16 13:34:14
ちょっとした根津ファンさま

そうですか、私は根津嘉一郎氏の人物についてはあまり知りませんでしたが、素晴らしい人物だったのですね。
近頃、カラでも重そうな水指や、女手にはつかみにくい大きさの唐物茶入、大振りの茶碗など、古くから珍重されてきた名物茶道具を観る機会が重なり、しみじみ男性らしさを感じています。
茶の湯と時代の歴史を考えても、戦国時代から世界大戦後の財閥解体ころまで、茶の湯は精神鍛錬の道であり、力を競う道であり、ビジネスの場でもあり、まさしく男の真剣勝負の場であったろうと思います。
実業と趣味と知識、そういったものがかつての大物実業家の高い見識を育んでいたのでしょうね。

名物茶道具は美術館のガラスケースに納まり、茶道は女性の作法教室のように見られ、見識の高い大物実業家の少ない現代は寂しい時代かもしれません。
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いいな~ (家族で眼鏡)
2009-12-16 21:28:26
もう2度もいらしたのですね!
隈研吾さんの気合いの入った建築らしいですね。お近くのサントリー美術館も同じ建築家だし似たような雰囲気っぽかったですね。(日曜美術館を見ました・笑)

私は収蔵品の国宝・那智の滝にも一票!


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根津らしい (ぴんくこあら)
2009-12-17 10:18:40
家族で眼鏡さん
日曜美術館を見損ねましたが、おそらく茶室へ続く路地をイメージした、竹の導入廊下なのでしょうね。
館内も、大きなガラス張りで庭と一体感のあるホールと、美術品に配慮して照度をうんと抑えられる展示室を、非常に工夫して一つにまとめられているように思います。お茶室的な美術館、根津の特徴がとても生きた建物ですね。
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