Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」

2008年02月22日 | art
陽明文庫創立70周年記念特別展「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」 展にいってきました。



書がメインでなかなかレベル高い展覧会でした。
そりゃ書はそうそう解読できませんが、読んで文学を鑑賞するのではなく、書という芸術として鑑賞する、という視点なのだと思います。

私は本阿弥光悦のファンなので「寛永の三筆」とか名前は知っていましたが、近衛信尹の書があんなに個性的で迫力あるものなんだとは、そして光悦に勝るとも劣らぬ個性の強い人だったとは、つゆぞしりませんでした。
すごいよ、寛永の三筆。

大きな文字で古今集仮名所の6類の例歌を書いた「和歌六義屏風」、すごい迫力でした。
それなのに、色紙大の料紙に書いて巻物にしたらしき「一座之詩歌」の書もすばらしく美しい。大きい字が得意とか小さい字ならとかじゃないんですね(涙)。
「和歌六義屏風」の隣にあった「源氏物語和歌色紙貼交屏風」もすごいよかった。1枚1枚の色紙・書も美しく、色紙の配置の仕方も背景の土丘や波が考慮されてバランスよく、正面・左右から見た立体的なリズム感もよく・・・。

ダイナミックな美と繊細な美しさ、どちらも圧巻だったのでした。
単なる字なのにさ。ちぇっ。


他に、近衞家熙の多才さと表装センスのすごさ。臨書、そっくりです。そして多方面の才能をぜんぶ試して花開かせ作品を残した、人生の豊かさ(笑)。
きちんと官職の仕事も果たした模様。ちゃんと仕事もしてんですよね。

「瀟湘八景図色紙帖」もすてきでした。「倭漢抄」は料紙にも感激。鮮やかな料紙に黒々とした墨書。なんて華やかなの~



すっかり魅せられて、図録が買えませんでした。すごく欲しかったのに、ぜんぜん物足りない写真しか載ってないんだもん。

字の美しい男性って、超かっこいいよね~ としみじみ感じたりなどして帰って参りました。

たまには字を書こう! 筆ペンでもいいから★

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